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樹木シリーズ155 ウリノキ

  • 葉の形がウリに似ているウリノキ(瓜の木、ウリノキ科)

     山地の渓流沿いなどに生え、少し日陰になった場所に多い。幅広で大きな葉の形がウリ科の植物に似ているのが和名の由来。初夏、黄色くて長い雄しべと花びらがクルリと巻き上がるのが特徴的な花を咲かせる。秋、果実は藍色に熟す。北海道から九州まで広く分布。 
  • 名前の由来・・・大きな葉が浅く3~5つに裂けてウリに似ていることから、「瓜の木」と書く。 
  • 花期・・・5~6月、高さ3~4m 
  • ・・・6枚の細い花びらがクルクル巻いてめくれ上がり、その中から黄色い雄しべの束が垂れる。そこへマルハナバチがやってくる。
  • 雄しべは12個、葯は黄色で細長い。一度見たら忘れられないほど個性的な花を咲かせる。
  • ・・・幅広で長さ10~20cmと大きい葉が、浅く3つに裂けることが多い。時に5つに裂ける。基部はハート形に大きくくぼむ。葉柄は長い。質は薄い。裏面には軟毛がある。 
  • 暗い場所を好む・・・薄くて大きな葉は風の強い場所での生育には適さない。主な生育地は、谷沿いの沢筋や林縁などの暗い場所であることが多い。 
  • 枝を大きく横に張り出し、大きな、特徴的な葉を広げる。花は個性的で飾り物のような小さな花を吊り下げる。 
参 考 文 献
  • 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
  • 「葉っぱで見分け 五感で楽しむ 樹木図鑑」(ナツメ社)
  • 「里山の花木ハンドブック」(多田多恵子、NHK出版)
  • 「樹木図鑑」(鈴木庸夫、日本文芸社)