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樹木シリーズ156 ニオイヒバ

  • パイナップルのような香りがするニオイヒバ(匂檜葉、ヒノキ科)

     北米原産で、葉をもむとパイナップルのような甘い香りがする常緑高木。耐寒性が強く初心者でも育てやすいことから、北日本の公園や庭園、生け垣などに広く植栽されている。樹形は円錐形や卵形、球形とバリエーションが豊富で、葉が黄色など多くの園芸品種がある。 
  • 名前の由来・・・葉をもむと甘いさわやかな香りがすることから、ニオイヒバと名付けられた。 
  • 花期・・・5月 
  • 樹高・・・15~20m、胸高直径60~100cm 
  • 樹形・・・円錐形や卵形、球形とバリエーションが豊富。 
  • 樹皮・・・赤褐色~灰褐緑色で、老木では浅く長く剥離する。
  • ・・・鱗片状で十字対生。葉の表面は暗緑色、裏面は淡い緑色、両面共に光沢はない。芳香性の精油を含み、葉や枝条をもむとパイナップルのような甘い香りがする。 
  • 球果・・・長卵形または長楕円形。 
  • 若い果実 
  • 10~11月になると、朱色に熟して裂開し、種子を風で飛ばす。繁殖は、実生か挿し木繁殖による。 
  • 利用・・・耐寒性が強く初心者でも育てやすいことから、北海道・東北など北日本の公園や庭園、寺院、生け垣などに植えられているが、最近では園芸品種の幼木をガーデニングに利用することも多い。 
参 考 文 献
  • 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
  • 「樹木図鑑」(鈴木庸夫、日本文芸社)
  • 「葉でわかる樹木」(馬場多久男、信濃毎日新聞社)