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樹木シリーズ159 マルバアオダモ、ミヤマアオダモ

INDEX マルバアオダモ、ミヤマアオダモ
  • ほぼ全縁で波打つマルバアオダモ(モクセイ科)

     北海道から九州の日当たりの良い山野に広く自生する。アオダモの仲間だが、鋸歯のギザギザが目立たず、ほぼ全縁でしばしば波打つ葉が特徴。花は、枝先を真っ白にするほど華やかに咲く。ヤチダモは風媒花だが、アオダモの仲間は虫媒花。
  • 名前の由来・・・「マルバ」は、葉の形ではなく、他のアオダモ類と比べて鋸歯が不明瞭なことに由来する。形がほっそり見えることから、別名ホソバアオダモとも呼ばれている。 
  • 花期・・・4~5月、高さ5~15m 
  • 葉・・・奇数羽状複葉で、小葉は2~3対。縁の鋸歯は不明瞭で、しばしば波打つ。 
  • 花・・・新枝の先に花序を出し、白い花を多数咲かせる。4枚の花びらは細く、花序全体がフサフサした感じで華やか。その白い花は新緑に映え美しい。雌雄異株。
  • 樹皮・・・暗灰色でなめらか。
ミヤマアオダモ
  • 葉の縁に鋭い鋸歯があるミヤマアオダモ(モクセイ科)

     深山に自生し、葉の縁に鋭い鋸歯がある。5月頃、本年枝の先や葉腋から円錐花序をだし、白い花を多数つける。雌雄異株。翼果は長さ2.5~3cmの狭倒披針形。別名コバシジノキ。 
  • 名前の由来・・・深山に自生するアオダモの仲間。 
  • 花期・・・5月頃、高さ5~12m 
  • ・・・奇数羽状複葉で、小葉は3~4対。縁には鋭い細鋸歯がある。 
  • 樹皮・・・暗灰色で滑らか。
  • ・・・白い円錐花序を多数開く。 花冠は4全裂し、裂片は線形。
参 考 文 献
  • 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
  • 「葉っぱで見分け 五感で楽しむ 樹木図鑑」(ナツメ社)
  • 「樹木図鑑」(鈴木庸夫、日本文芸社)
  • 「里山の花木ハンドブック」(多田多恵子、NHK出版)
  • 「続・読む植物図鑑」(川尻秀樹、全国林業改良普及協会)
  • 「樹木 見分けのポイント図鑑」(講談社)