樹木シリーズ179 スモークツリー
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- もくもくと煙るスモークツリー(別名ハグマノキ、ウルシ科)
もくもくと煙り、まるで綿あめのような花が魅力のスモークツリーは、1870年に渡来した耐寒性のある落葉低木。梅雨の頃、枝全体が白やピンク色に煙る。ただし、煙のようなものは花ではなく、花が終わった後に花柄が糸状に伸びて羽毛のようになったもの。和名はハグマノキやケムリノキなどと呼ばれている。中国中部からヒマラヤ、南ヨーロッパ原産で、かなり古くからイギリスやアメリカに入った。
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- 名前の由来・・・花の後、花柄が細い糸状に伸び、花序全体が煙のように見えるところに由来する。その他ケムリノキ、カスミノキという別名も、花姿に由来する。
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- 和名のハグマノキ(白熊の木)・・・スモークが白熊の尻尾に似ていることに由来する。
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- 葉・・・小判形の丸い葉は、形が可愛らしい。カラーリーフの品種もあり、品種によって葉の色も異なる。
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- 赤紫色の葉と濃いピンク色のスモークを楽しめる品種。
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- 花・・・黄緑色の目立たない花を開く。雌雄異株につき、スモークが現れるのは雌木だけ。最近流通する苗は、ほとんど栄養繁殖によるので、充分スモークが楽しめる。
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- 花の後、花柄が糸状に伸びて、花序全体が煙のように見える。
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- 適した環境・・・もともと岩場などの水はけのよい場所に自生しているので、日当たりの良い、やや乾燥ぎみの場所を好む。日当たりのよい場所ではたくさんの花がつき、カラーリーフの品種では葉色が鮮やかに発色する。
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- 樹皮、幹の利用・・・スモークツリーの樹皮からはタンニンが取れ、皮のなめしに使われた。また幹からは、黄色の染料が採れる。原産地の中国では、皇帝が着用する衣類に用いられていたという。
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- 庭木として利用される・・・耐寒性、耐暑性に優れ、病害虫の発生もほとんどないので育てやすい樹木。よく分枝し、成木になると横に広がって美しい樹形となることから、イングリッシュガーデンなどによく似合い、景観木として個性を発揮する。鉢植えも可能。
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参 考 文 献 |
- 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
- 「講談社ネイチャー図鑑 樹木」(菱山忠三郎、講談社)
- 「人気樹種をスマートに育てよう vol.18スモークツリー」(上条裕一郎)
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