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樹木シリーズ183 ストローブマツ

  • 松ぼっくりがクリスマスリースに利用されるストローブマツ(マツ科)

     北米大陸原産(特にアメリカ合衆国北東部~カナダ南東部)で、北米の主要な造林樹種。原産地では高さ70m、直径2mにもなるという。明治31年、ヨーロッパトウヒなどとともに北海道内で最初に植栽された。五葉松の仲間で、葉は5個ずつつく。葉は柔らかく、青みがかった緑色をしている。寿命が来ると鞘とともに落下する。球果は8~15cmと細長くヤニが多い。
  • 名前の由来・・・学名「Pinus strobus Linn.」の種名を和名とした。 
  • 花期・・・5月 
  • 樹皮・・・灰褐色で、老木になると鱗片状に剥がれる 
  • ・・・5個ずつつき、長さ6~12cmの針状でやわらかく、青白緑色。 
  • ・・・雌雄同株。雄球花は淡黄色で、新枝の基部につく。雌球花は帯紅緑色で、新枝の先端に1~3個つける。
  • 球果・・・松ぼっくりは細長く、雪をかぶったような白い樹脂がつくことが多い。2年型で、枝先に柄でぶら下がる。 
  • 植林・・・成長が早いことから、昭和30年代~40年代後半にかけて、中部地方以北から北海道を中心に植林された。特に北海道の胆振・日高・網走支庁管内に人工造林地が多い。 
  • マツノザイセンチュウ・・・松枯病を起こすマツノザイセンチュウは、ストローブマツについてきたと言われている。
  • クリスマスリースの素材として利用・・・雪をかぶったようなストローブマツの球果は、クリスマスリースの素材によく使われる。
参 考 文 献
  • 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
  • 「探して楽しむ ドングリと松ぼっくり」(平野隆久・片桐啓子、山と渓谷社)