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樹木シリーズ187 チドリノキ

  • カエデらしくないカエデの仲間・チドリノキ(千鳥の木、カエデ科)

     山地の谷間などに多く生える落葉高木。カエデの仲間だが、葉には切れ込みがなく、クマシデやサワシバに似ている。この2種とは、葉が対生することで見分けられる。最も簡単なのは、2個がくっついたプロペラ型の果実を見れば一目瞭然。そのプロペラ型の果実が重なり合ってぶら下がる様子は、その名のとおり千鳥が飛ぶ翼のようにも見える。高さ8~15m。
  • 名前の由来・・・翼のついたプロペラ型の果実が房なりに連なる様子が、たくさんの鳥が連なって飛んでいるように見えることから。
  • ・・・4月頃、淡緑色で直径1~1.2cmの花が総状につく。雌雄異株。
    (画像出典:Wikimedia Commons
  • ・・・平行する多数の側脈が目立ち、サワシバやクマシデの葉に似ているが、葉は対生する点で見分けられる。
  • 葉の裏面 
  • 果実・・・細い軸にプロペラ型の実が重なり合ってぶら下がる。2個の実は、直角から120度ほどの角度で開く。
  • 樹皮・・・暗灰色から灰色で滑らか。
  • 黄葉・・・黄色に黄葉する。 
参 考 文 献
  • 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
  • 「葉っぱで見分け 五感で楽しむ 樹木図鑑」(ナツメ社)
  • 「里山の花木ハンドブック」(多田多恵子、NHK出版)
  • 「樹木 見分けのポイント図鑑」(講談社)