樹木シリーズ230 イワウメ
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- 岩場に梅の花に似た花をつけるイワウメ(岩梅、イワウメ科)
高山帯の岩盤や岩礫地に生え、枝は地を這って広がり、葉を密生して隙間なく岩場を覆いマット状になる。一見、草のように見えるが常緑の小低木。花は比較的大型で、花つきの良い年は、岩場を白く染めて大変美しい。花が淡紅色のものをベニバナイワウメという。県内では秋田駒ケ岳、鳥海山、栗駒山などで見られる。
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- 名前の由来・・・岩場に生え、花の形が梅の花に似ていることから「岩梅」と書く。
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- 生育場所・・・本州中部地方以北から北海道の高山帯の岩場、礫地に生える。秋田駒ケ岳では、新道コースと馬の背で多く見られる。
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- 葉・・・厚い革質で、倒卵状クサビ形。表面は緑色で脈の部分がわずかにへこむ。密生してマット状に岩場を覆う。
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- 花・・・地を這った枝先から長さ1~2cmの花柄を伸ばし、1個の花をつける。花は白色からクリーム色で、その名のとおり、梅の花に似ている。
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- 花アップ・・・花冠は直径1.5cmほどの短い鐘形で5中裂し、平らに開く。黄色い雄しべは5個、中心に雌しべが1個。
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- 満開になると、葉が見えなくなるほどたくさんの花を咲かせ、それはそれは見事である。
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参 考 文 献 |
- 「山渓カラー名鑑 日本の高山植物」(山と渓谷社)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「フラワートレッキング秋田駒ケ岳」(日野東ほか、無明舎出版)
- 「高山科植物ポケット図鑑」(増村征夫、新潮文庫)
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