樹木シリーズ65 モミジバスズカケノキ(プラタナス)
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- 公園樹、街路樹の代表・モミジバスズカケノキ(プラタナス、スズカケノキ科)
西アジア原産のスズカケノキと北米原産のアメリカスズカケノキの交雑種で、イギリスで作られたと言われる。街路樹に向く樹種として、明治末期に取り寄せられた。スズカケノキの仲間では、最も多く植えられている。別名プラタナスと呼ばれ、よく知られている。世界の四大街路樹の一つ(プラタナス、マロニエ、ボダイジュ、ニレ)。
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- 名前の由来・・・モミジの葉に似ていて、多数ぶら下がる鈴のような果実が、山伏が法衣の上から身に着けるスズカケに見立てたのが和名の由来。別名プラタナスは、ギリシャ語の
platys(広い)で、大きな葉に由来する。プラタナスと総称される種は、他にスズカケノキ、アメリカスズカケノキがある
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- 樹皮・・・うろこ状によく剥がれ、淡い緑色と白の斑模様が美しい。
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- 葉・・・モミジのように切れ込んだ大きな葉が特徴。幅広で大きく、3~5つに裂け、鋸歯は粗い。切れ込みの深さは、他の2種の中間だが、変異がある。
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- 集合果・・・直径4cmほどの球形で、白く長い毛が密生し、枝からぶら下がる。果軸に2~3個、稀に1個か4個つき、基部の方の1~2個には柄がある。そう果の先のトゲは鋭く尖る。
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- 風散布型・・・落下すると球形の集合果が分解する。果肉は全くなく、綿毛がぎっしり入っている。集合果には種子が約500個。種子の先端は、くちばし状にとがる。
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- 街路樹によく利用される理由・・・成長が早く、堂々たる大木になること、痩せ地や乾燥、大気汚染に強いこと、移植や選定に対する強さにおいても優れているから。
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- 弱点・・・生長が速いという長所が仇になって、選定に手間や費用がかかることから、近年、敬遠されるようになった。
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- コブだらけの街路樹・・・費用がかかるだけでなく、ひどく刈り込まれてコブだらけの状態になるので、見栄えが良くない。
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参 考 文 献 |
- 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
- 「葉っぱで見分け 五感で楽しむ 樹木図鑑」(ナツメ社)
- 「樹木 見分けのポイント図鑑」(講談社)
- 「樹木図鑑」(鈴木庸夫、日本文芸社)
- 「公園・神社の樹木」(渡辺一夫、築地書館)
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