野鳥シリーズ⑮ コチョウゲンボウ |
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![]() 冬鳥として九州以北に飛来するが、個体数は少ない。見晴らしの良い広大な農耕地や干拓地に棲み、昼間は杭や低木になどに止まって休み、夕方になると飛翔しながら小鳥を追い掛けて捕らえる。 チョウゲンボウに似ているが、飛び方が違う。速い羽ばたきが主体で、時々短い滑翔をしながらハヤブサと似たスピード感のある飛行をする。小鳥を追い回して空中で捕らえるのを得意にしているが、稀に地上のネズミなども捕食する。ホバリングも稀にしか見られない。 |
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![]() チョウゲンボウより小型で尾も短い。飛翔時は、ハヤブサやチゴハヤブサに飛翔形が似ているが、ずっと小さく非常に速いスピードで飛ぶなどで区別できる。オスは背面が青灰色で腹面がオレンジ色、メスは上面が褐色で腹面に太い縦の斑が並んでいる。 |
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▲名前の由来は、小型のチョウゲンボウ |
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![]() 主に待ち伏せ型の狩りをする。狩りに飛び出していく場所は、杭の上や稲藁の束の上、土手の上といった少し高くなっている所が多い。その狩りは、鋭角的に曲がるアクロバティックな飛行を織り交ぜた見事な狩りをする。狙われた小鳥たちは必死に向きを変え逃げようとするが、いとも簡単に追いついてしまう。獲物を捕らえると、地面で解体して食べる。 |
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![]() オオタカは、見つけた獲物に猛進し、足を突き出して獲物を爪でつかみ捕ることが多い。時には、急降下と瞬時の減速、そして小回り飛行という緩急自在の巧みな飛行術で獲物を短時間で捕らえる。 ハヤブサは、崖の上や樹上などの見張り場で獲物を見つけると、飛び立ち、急降下して、飛んでいる鳥を脚で蹴落とし、落ちていくところを空中でつかみ捕ることが多い。 コチョウゲンボウは、この両者の中間的な狩りをするのが特徴。ゆえに、江戸時代の鷹狩りで使われたコチョウゲンボウは、オオタカとハヤブサの中間的な使い方をしていたという。「小鳥専門のハンター」と呼ばれるとおり、獲物はウズラやヒバリなどの小鳥である。 |
参 考 文 献 |
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