| 野鳥シリーズ90 アマサギ | 
      
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          オレンジ色が美しいアマサギ(亜麻鷺・猩々鷺・飴鷺など、サギ科)夏羽は、頭から胸にかけてオレンジ色が美しく、良く目立つ。日本には、夏鳥として普通に渡来し、本州から九州まで繁殖する。近年、北海道でも観察され、北上の傾向があるという。九州以南では、多数が越冬する。ほかのサギ類と異なり、乾燥した草地、牧草地を好み、バッタなどの昆虫を捕食する。
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          夏羽の特徴・・・頭から首、胸、背がオレンジ色で、背には飾り羽がある。クチバシは橙色。婚姻色では、クチバシ、目先、アイリングが赤みを帯びる。足は黒いが、婚姻色では赤みを帯びる。 
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          冬羽・・・全身が白色。冬羽での見分け方は、クチバシは短めで黄色く、頭は淡い黄色を帯びていることが多い。 
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          名前の由来・・・漢字で「亜麻鷺」とも書くことから、夏羽の亜麻色が由来と思われがちだが、それは間違いだという。もともとは「飴鷺(アメサギ)」で、それが変化したものだという。つまり、砂糖を煮詰めて焦がした飴色の鷺というのが和名の由来と言われている。
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          声・・・繁殖地では、「ゴァー」、「グワー」と、鳴くことがあるが、他のシラサギほど鳴かない。繁殖期以外では、ほとんど鳴かない。 
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          生活環境・・・農耕地や草原、川原などで見られる。他のシラサギ類と比べると、乾いた草地を好む傾向がある。 
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          食性・・・バッタなどの昆虫やカエルなどをよく捕食する。牧場では、家畜の背中に止まり、それらにたかるハエを捕らえたり、草食動物が通る時に飛び出すバッタなどを捕まえて食べる。 
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          トラクターに群がる・・・代掻きをしているトラクターの周囲に群がり、掘り出された昆虫類を労せずして捕食している。時には数十羽が群がる。 
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          混合コロニー・・・コサギやゴイサギなどの他のサギ類と混合コロニーをつくることが多い。木の上に小枝を積み重ねて皿形の巣をつくる。産卵期は5~7月、卵数3~4個。 
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        | 参 考 文 献 | 
      
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          「山渓カラー名鑑 日本の野鳥」(山と渓谷社)
          「ぱっと見わけ観察を楽しむ野鳥図鑑」(石田光史、ナツメ社)
          「日本野鳥歳時記」(大橋弘一、ナツメ社)
          「身近な鳥のふしぎ」(細川博昭、ソフトバンククリエイティブ)     
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