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 秋田市金足の小泉潟公園は、男潟、女潟の二つの沼を中心に170haの広大な森に恵まれ、ジョギングや散歩、森の散策、親子連れなどのレクレーション、スポーツ、アウトドアなどの場としてたくさんの県民が訪れる都市公園である。また、周囲には、県立博物館や菅江真澄ゆかりの「旧奈良家住宅」(国の重要文化財)などの見所も多い。
小泉潟公園MAP

 秋田市街地から国道7号線を北へ15km、車で約30分の位置にある。JR追分駅下車、徒歩20分。秋田自動車道昭和男鹿半島ICから10分、秋田北ICから15分。

 県内初の本格的な日本庭園「水心苑」や6月中旬頃に一斉に咲く菖蒲園、レクレーションゾーン(噴水広場、キャッチボールができる健康広場、大型遊具、バーベキュー広場、グリーンスロープ、フィールドアスレチックコース、テニスコート、サイクリングロード)、湿原植物群落の県指定天然記念物・男潟、女潟などのほか、女潟周囲の桜並木が美しい。

お問い合わせ 小泉潟公園パークセンター 電話018-873-5272、FAX018-873-7313
水心苑

 昭和54年4月に開園した水心苑は、県立博物館の東南に位置する県内初の林泉廻遊式日本庭園である。名の由来は、旧小泉村の奈良家の出身で、秋田県農業の神様と敬われている石川理紀之助翁が詠んだという「足引きの山田に落ちて行易くも身はなりにけり」の歌から「水」と「心」の二字をとって名付けられた。設計者は、大阪万博において日本庭園設計策定委員長を務めた田治六郎農学博士である。
▲水心苑MAP
▲入口休憩所前の「下の池」

 鯉のエサは、自動販売機で売られている。それを買い、下の池と上の池のコイにエサを与えると、池内に散っていたコイが一斉に集まってくるので楽しい。
▲シダレザクラ  
▲ウメ ▲オオカメノキ
▲ミツバツツジ ▲シャクナゲ
▲ヤマブキ(山吹)
山吹の里・金足

 菅江真澄が描いた絵図「軒の山吹」の説明文には・・・「秋田郡の金足の庄・・・などの村々では、3月の24日ごとに山吹の花で軒を吹く風習がある。その由緒は不明だが、とても面白い景色である。この庄を金足というのは金瀬などとでも書いたのだろうか。昔その源に鉱山があり、そこで働いていた人々がそこに住み着き『陸奥山に黄金花咲く』の例えのように、人々は山吹の黄金色の花で家ごとの軒を葺いたのであろう。」

 200年前、菅江真澄が見た風景「軒の山吹」の再現が、旧奈良家住宅を中心に4月下旬~5月上旬頃に行われているという。
▲滝見亭と上の池
▲眺望台とフジの花 ▲上の流
▲奥滝 ▲東屋
▲水芭蕉園  
▲ブナの若葉 ▲オトメツバキ
▲コデマリ ▲ヤマモミジ
▲アセビ ▲レンゲツツジ
▲ヒイラギ ▲ノムラカエデ
▲ハナミズキ ▲サルスベリ
▲昭和53年10月8日、皇太子殿下お手植えの松
菖蒲園

 水心苑の向かいに区画整理された菖蒲園は、毎年6月中旬に一斉に花を咲かせ、その後、約1ヶ月楽しめる。整備された園路や木橋を散策しながら、200種類を越えるハナショウブを鑑賞できる。
多目的広場全景

 広場の全面が芝生で、学童のサッカーやラグビーの練習、キャッチボールなどに利用されている。土日・祭日は、町内会や各学校、家族連れなどで賑わっている。
▲サクラの季節になると、満開の花の下にテントを張り、花見を楽しむ人、バーベキューを楽しむ人たちでにぎわう。バーベキュー広場には、かまどや水場が設置されている。
バーベキュー広場 ▲大型遊具で遊ぶ
▲ザイルクライミング 
フィールドアスレチック
▲健康広場には、アジサイのお花畑がある
▲テニスコート ▲鎮守の森
噴水広場

 現在、噴水は全面的な改修工事が行われている。リニューアルオープンは平成27年春の予定。
男潟

 男潟と女潟は、古来から名勝とされていた。江戸時代には、漂泊の旅人「菅江真澄」も訪れている。当時は、両潟とも貯水量が多く、二つの潟には橋が掛かっていたという。現在、女潟では、水の大半が減り湿原状態になっている。
▲男潟、女潟周辺では野鳥観察もできる
▲小泉潟公園パークセンター 秋田県立博物館
女潟の桜並木

 女潟の周囲に植栽された桜並木は、開花シーズンになると大変美しく、オススメの花見ポイントでもある。また、朝早くから散歩する人、ジョギングする人、サイクリングを楽しむ人たちがたくさん訪れる。