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 キャンプ場は車中泊から、テント持込みなど、サイトによって利用料がことなる。炊事場、トイレがそれぞれ2か所にあるほか、管理棟にはコインランドリー、休憩室、トイレ、炊事場があり荒天時に利用できる。入浴が希望の場合は徒歩で近くの温泉宿が利用できる。ブナ林の中にあり自然が満喫でき、標高1,000m近くにあることから、夏は避暑地として最適である。

 隣接し高山植物が咲き誇るほか大沼湿原と後火山現象が活発な後生掛にはそれぞれ自然研究路として歩道が整備され、自然観察を楽しむことができる。さらに足を延ばせば、長沼のトレッキングや焼山登山でリフレッシュできる。利用期間は6月1日~10月31日である。
位置図 google地図

 アクセス
         東北自動車道   鹿角八幡平IC から 27km 35分
                     松尾八幡平IC から 37km 45分

散策 ・ トレッキング ・ 登山

1.高山植物と紅葉がお勧めの大沼自然研究路 
 大沼はキャンフ場と隣接していて、一周約2キロ約30分の遊歩道があり、気軽に散策できる。春の雪解けは5月下旬と遅く、雪解けと同じくして花が咲き始める。ミズバショウ、エゾノリュウキンカ、 そして、タテヤマリンドウ、ワタスゲ、レンゲツツジ、エゾオヤマリンドウ等の花が季節に応じて楽しめる。標高1,000m近くにあることから、紅葉が一層さえ、アオモリトドマツとのコントラストは絶景で観光客が集う。(上の写真:10月上旬の大沼)
▲エゾノリュウキンカ ▲ワタスゲ ▲コバイケイソウ
▲レンゲツツジ
▲大沼の紅葉 ▲ハウチワカエデの紅葉

2.後火山活動が見られる後生掛自然散策路 
 キャンプ地から歩道を、あるいは後生掛温泉手前の駐車から温泉の奥へと進む。日本一といわれる泥火山で、紺山地獄と呼ばれる普段見慣れない火山活動など数々のポイントを目にすることができる。後生掛温泉からは約40分ほどで周ることができる。
▲マッドポットとよばれ泥が蒸気で跳ね上がる ▲大湯沼

3.森を中での発見が楽しみな長沼トレッキング
 八幡平ビジターセンターの脇の歩道を進むか、ビジターセンターより約400~500m下がった歩道を進む。やがて、二本の道は合流し、ブナ林を経て大谷地の湿原につく。さらにブナ林進むと長沼があらわれる。その先は八幡平の頂上へと進むルートになっている。

 ふけの湯から長沼のコースもあり、大谷地が合流地点となっている。大谷地のタチギボウシや道端にあるサンカヨウ、キヌガサソウ、長沼のネムロコウホネ、サワギキョウ、ヒツジグサの群生等が楽しめる。ブナ、シナノキの巨木やアオモリトドマツ等の木々、サンショウウオ、モリアオガエルの観察もたのしい。

 もしかしてツキノワグマと実を食べるために作ったクマ棚に会えるかも。また、長沼の新緑や紅葉も楽しみである。ビジターセンターからは1時間10分程、ふけの湯からは40分程である
▲サンカヨウ ▲長沼のネムロコウホネ ▲大谷地のタチギボウシ
▲道の脇で目にするモリアオガエル ▲サンショウウオの卵
▲新緑の長沼  ▲藪の中のツキノワグマ ▲ブナの木に作られたクマ棚

4.焼山縦走(後生掛~玉川)コース
   
▲もうせん峠付近 ▲ガスが出ている火口

 後生掛温泉登山の始まりで、湯治部の宿舎をくぐり抜けると登山道になってる。沢沿いに進み、ブナ林の中を歩くコースであるが、高度を増すにつれ、アオモリトドマツとなり、尾根からはハイマツ等がはえる風衝地帯となる。風衝のもうせん峠をすぎ、さらに硫黄の臭気を出す火口湖をみながら進むとやがて、1,300mほどの頂上の三角点にたどり着くが、その手前の名残峠がビューポイントである。玉川に進む下りはブナ林となる。

 高山植物としてはミネズオウ、イソツツジ、イワカガミ、ガンコウランの群落を見ることができる。後生掛から玉川間は約5時間の行程である。
▲イワカガミ ▲イソツツジ ▲名残峠付近から岩手山を望む

5.雪景色も楽しい
▲熱で雪がきえるマッドポット ▲キヤンプ場東屋に積もりすぎた雪