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 標高713mの八塩山麓の八塩ダムとその周辺に広がる「八塩いこいの森」、ダム湖を一周できる遊歩道、食事のできるセンターハウス、パークゴルフ場、オートキャンプ場、野外広場などが整備され、春から秋のシーズンは訪れる人が多い人気のスポットだ。
 取材のこの日は、平成26年5月19日で恒例の「黄桜祭」が終了した翌日。そろそろ花の時期が終わりかけた八重桜越しに、まだ残雪が見える八塩山が見られた。 
   
 沢沿いに残雪が残る八塩山、駐車場からも(写真左)ボツメキ 湧水に行く道すがらも(写真右)よく見える。ブナ原生林も見られ、深山林道登山口からのコースは山頂まで1時間30分、鳥居の沢登山口からの風ピラコースは1時間20分、鳥居長根コースは1時間10分、前平登山口からは1時間程度となる。登る途中や山頂周辺から望む鳥海山は絶景とのこと。すっきり見られたときは気分爽快になることこのうえもない。
 交通アクセス 
  国道107号線「道の駅東由利」から横手方面に約2kmを右折(案内板有り)し、道なりに約5kmでセンターハウス駐車場へ到着。ダム湖周辺も車の乗り入れは可能だが、駐車スペースは少ない。
 
 ダム湖周辺
   
湖面に映える周辺の森、八重桜がまだ花を着けている。 
   
 ダム湖の丘に広がるソメイヨシノと八重桜。この公園にはソメイヨシノが約900本、八重桜が約700本植栽されている。この時期、ソメイヨシノはすっかり青葉。見頃は例年4月下旬から5月初めまで、八重桜は5月初めから5月20日頃までと桜の花見を長い期間楽しめる。 
 
 パークゴルフ場
   
 
   
 パークゴルフ場周辺を彩るサクラ、1本の木で白やピンクの花が咲いている。申し訳ありませんが名前が解りませんでした。サトザクラの種類と思われます。
   
  八塩パークゴルフ場は4コース36ホールで、総延長は1,676m。日本パークゴルフ協会の公認である。5月上旬から11月上旬までの営業期間内に、約18,000人がプレーを楽しむ。駐車場から直ぐ、広い開放的な施設で、この日は平日にもかかわらず多くのプレーヤーが見られた。
 平成26年度の利用料金は、大人1日310円、用具レンタル料はクラブとボール1セットで100円と割安。 
 
 ボツメキ湧水
  駐車場からダム湖を巡り、車を走らせること約5kmでボツメキ湧水に到着する。所々に道標があるので迷うことがない。ただし、ダム湖周辺道路や一部箇所は路が狭いので走行には注意する。ボツメキ湧水に行く途中には、八塩山登山口である鳥居の沢登山口(風ピラコースと鳥居長根コースの入口)、前平登山口を通る。スギ林を通り過ぎると視界が開け、県道107号線と交わるところがボツメキ湧水池だ。
   
 駐車場から望むボツメキため池と広場から吹き出す湧水。
 「ボツメキの湧水は、水量が豊富なため、昔より周辺の水田の重要なかんがい用水だったが、常時摂氏9度の冷水であったので、明治の頃から篤農家による温水ため池築造を関係機関へ陳情したものの採択にならなかった。当時は、現在のような稲作技術がなかったため、3年に1度は必ず冷害に襲われたとのこと。昭和19年にようやくため池事業が採択され着工、竣工後は従来のかんがい水より5度以上水温が上昇して5割増しの収穫を獲得することとなった。」(説明板を要約) 
 
   
 ここは、八塩山の標高約300mの所、年中水量に変化がなく、日産約900tに達し、東由利地区約4,000人の生活を支える水道の水源となっている。大量に湧き出る周辺の森を潤しため池へ流れ込む。 
   
 ペットボトルを大量に持ち込む人、手ですくって水の味を楽しむ人、多くの人々で賑わう水場でした。