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紙芝居「森はみんなのたからもの」

 2014年10月21日、農林中央金庫が制作した紙芝居「森はみんなのたからもの」の贈呈式が、秋田県森林学習交流館・プラザクリプトンを会場に行われた。また、校外学習で訪れていた秋田市立中通小学校2年生40名に、県森の案内人の遠田順夫さんが紙芝居を初披露した。児童たちは、紙芝居の面白さに食い入るように聞き入っていた。
▲橘森林技監(右)に紙芝居を手渡す農林中央金庫秋田支店・山本支店長

 農林中央金庫秋田支店では、小学生の木育教育の教材としてもらうため、紙芝居「森はみんなのたからもの」を秋田県に10部寄贈した。県では、多くの小学校等に活用してもらうため、あきた森づくり活動サポートセンターに備え付け、希望者に貸し出しを行うほか、プラザクリプトンで森林・林業学習に訪れた小学生等に、インストラクターが読み聞かせを行うなど、積極的な活用を行うこととしている。
▲お礼に、進藤武インストラクター制作の紙芝居箱と拍子木をプレゼント
▲初披露に使用された紙芝居と紙芝居箱(製作者:進藤武インストラクター)

 紙芝居の内容は、小学生の主人公が森の妖精エココと出会い、森林整備から木材利用の大切さ、山と海の関係などを楽しく学ぶことがてぎるストーリー。
▲遠田順夫さんによる紙芝居

 紙芝居は、台本に沿って描かれた絵を、ストーリーに沿って重ね合わせ、演じ手は、一枚目から順に子どもたちに見せながら、筋書きとセリフを語っていく。一枚の絵の語りが終わると、横に引き抜いて裏に回し、物語を展開していく。
 演じ手は、観客の反応をみながら、絵の引き抜き方や声色、アドリブを加えた台詞回しなど、演じ方を自在に変えながら演出する。この双方向性と一体感は、テレビやDVDなどでは得られない紙芝居独特の特徴がある。
 紙芝居の成否は、絵とストーリーだけでなく、実演する「演じ手」の質が決定的な要素である。その「演じ手」である遠田さんは、まず演じ手たる衣装を和服でバッチリ決めている。さらに、児童の反応を常に確認しながら、適度なアドリブも交えた芝居的なパフォーマンスで、児童たちをストーリーの中に引き付けて行った。まさに名人芸であった。
紙芝居、紙芝居箱、拍子木の貸し出し・問い合わせ先

 あきた森づくり活動サポートセンター TEL:018-882-5570 FAX:018-882-5571
 (なお、紙芝居箱は2セットしかありませんので、紙芝居のみの貸し出しになることもあります)