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昆虫シリーズ35 バッタの仲間

  • 昆虫界のジャンプ王・バッタ
     仮面ライダーのモデルにもなったバッタは、昆虫界のジャンプ王と呼ばれている。バッタの仲間は、世界に約1万5千種、日本では約390種。バッタやイナゴなど、主に昼間に活動し、草を食べる仲間と、コオロギやキリギリスなど、主に夜行性で、オスが美しい声で鳴き、草の葉や他の昆虫を食べる仲間に大別される。いずれも長くて力強い後脚で、跳ねることが特徴で、草原や樹上で暮らすものが多い。子どもには人気があるが、昆虫愛好家には全く人気がない。なぜならバッタの仲間は、死ぬと色が変わり、チョウや甲虫のように美しい標本にはならないからだという。
  • バッタと仮面ライダー
     仮面ライダーは、バッタをモチーフにした改造人間がヒーローとして活躍する物語として始まった。特にライダー1、2号は、トノサマバッタの形態を維持したデザイン。頭部には、大きな裸眼、額には単眼、触角がある。バッタの特徴である跳躍力も反映され、ライダーの必殺技は、高いジャンプ力から落下する力を利用して破壊力を増すライダーキックがある。
     人間から仮面ライダーへと劇的に変化する時、「変身」というセリフとポーズは、昆虫の「変態」を意味している。これが昆虫型ヒーローの大きな特徴と言える。 
トノサマバッタ
  • トノサマバッタ
     体色は緑から褐色。イネ科植物の葉を好んで食べる。ダイミョウバッタとも呼ばれる。ススキやエノコログサが生える草原や河川敷の地表で見られる。国内では稀だが、集団で移動し、農作物に被害を及ぼす飛蝗(ひこう)という現象を起こすことがある。 
  • 褐色型
  • 体長 ♂40mm、♀約60mm。
  • トノサマバッタの驚異的なジャンプ力・・・昼に活動するバッタは、武器を一切持たないので、危険が迫ったら一目散に逃げる作戦に出る。トノサマバッタは、発達した長く強力な後脚をバネのように使い、1回のジャンプで体長の10倍ほどの距離を大きくジャンプして移動することができる。さらにハネを使って飛べば、50mほど飛ぶことができる。
  • 驚異的なジャンプ力を生むレジリン・・・バッタの太い後ろ脚の関節には、レジリンというゴムのような性質をもつタンパク質があり、ジャンプする時に蓄えたエネルギーを効率よく使える。レジリンの反発力は、スーパーボールが与えられた力の80%しか使えないが、レジリンは97%も利用できる。このレジリンというタンパク質は、ノミの脚やトンボ、ハチのハネの付け根にもあることが分かっている。 
交尾・産卵
  • 交尾・・・♀の背中に小さい♂がちょこんと乗って交尾する。
  • 産卵・・・♀のお腹の先にある産卵管は、硬くてシャベルのようになっている。これを開いたり閉じたりしながら、地面に穴を掘り、地面深くに卵を産む。 
  • バッタの産卵(ファーブル昆虫記要約)
     ハイイロダイミョウバッタは、お尻の先に4つの短い穴掘り道具がある。上の2つは大きく、先っぽが上の方を向いている。下の2つは、もう少し小さく、先っぽが下を向いている。バッタは、それを動かして土を掘る。掘った穴へお腹を挿し込んでいく。その場所が気に入らないと、別の所を掘りだす。このバッタは、6回目に掘った穴がやっと気に入った。お腹を挿し込んだまま動かない。1時間ほど経つと、バッタは、お腹を少しづつ持ち上げ始めた。
     穴の中は、白い牛乳みたいな泡が一杯。泡は、ネバネバしているが、だんだん固まっていく。この中に卵が入っているのだろう。カマキリと同じように、バッタも泡で卵を包むことが分かった。バッタは、この仕事が終わると、また別の所で卵を産む。泡の袋を掘りだして調べると、その中には30個ほどの卵が入っていた。(写真:コンクリートの隙間にも産卵する。そのたくましさには驚かされる) 
  • トノサマバッタを簡単に釣り上げる「バッタ釣り」・・・トノサマバッタのオスは、メスを見つけると飛びついて交尾しようとする。その習性を利用したバッタ釣りの仕掛けは、メスぐらいの大きさの細長い木片(約7cm)に糸をつけ、棒の先に結ぶだけ。それをトノサマバッタのオスの前に落とすと、オスは飛びつき、しばらくの間離れないので簡単に釣り上げることができる。ただし成熟するメスがたくさん出る9月末頃が最適で、オモシロイほど良く釣れる。 
ショウリョウバッタ
  • ショウリョウバッタ
     頭は細く尖る。♀はトノサマバッタより大きく、日本最大のバッタ。♂は♀の半分と小さい。♂は飛びながら「キチキチ」と音をたてる。オス約40mm、メス約80mm。平地、丘陵地の草地、公園、校庭、人家周辺などでも見つかる。 
  • 名前の由来・・・8月のお盆の頃に成虫になり、精霊(ショウリョウ)流しに使う船のような形に似ていることから。 
  • 褐色型・・・緑色から褐色まで色々だが、違う種類ではない。 
  • キチキチバッタ・・・日当たりの良い草むらで、飛ぶ時に「キチキチ」と音を出すので、キチキチバッタとも呼ばれている。この音は、脚とハネが擦れ合う音で、オスだけでなく、メスも同じような音がする。
  • ネズミ男に似ている?・・・昆虫写真家の海野和男さんは、「水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎』に登場するネズミ男は、ショウリョウバッタがモデルかもしれないと思うほどよく似ている」と評している。 
  • かくれんぼの名手・・・緑色、茶色、緑と茶の混ざったものなどがいて、草むらに止まっていると発見が困難。しかし、驚くとよく飛び、そのスピードは遅いので、子どもでも簡単に捕まえられる。 
コバネイナゴ
  • 稲の害虫・コバネイナゴ
     イナゴは、8種類ほどいるが、単にイナゴと言えば本種を指している場合が多い。イネ科植物を好むので、稲の害虫でもある。全長16~40mm。古くから佃煮などの食材として利用されている。水田の周辺、平地や丘陵地の草地などで見つかる。 
  • 名前の由来・・・ハネが短いので「コバネ」、稲の葉を食べる虫から「稲子(イナゴ)」。 
  • 交尾
  • 羽化
  • 幼虫
  • 成虫
  • イナゴの佃煮・・・稲刈りの頃、たくさん採れるイナゴは、貴重なタンパク源として重宝された。昔は、イナゴを捕るのは子どもの仕事であった。手刈りの時代は、刈り取った稲束を田んぼに穂を下にして立てて乾燥させる束立をしていた。それに群がるイナゴを、束立を踏み倒してまで捕ったのを思い出す。袋一杯捕ったイナゴは、しばらく高い所に吊るして排便させた後、佃煮にして連日食べた。保存も効くので弁当のオカズとしても重宝された。こうした自ら捕って食べる昆虫食の文化は、我々人間が生き物の命をいただいて生きている実感が得られる点でも優れていると思う。食べ物全てをお金で買っていると、バッタの有難さが分からないであろう。 
  • イナゴを食べる食文化・・・日本だけでなく、アジアに広く分布している。稲があればイナゴは発生するので、それを捕って食べれば害虫駆除にもなるので極めて合理的な食文化と言える。ベトナムでは、捕まえたイナゴは居酒屋などで売られる。費用もあまり掛からず、利益が大きいため、村人総出でイナゴ捕りを行っているところもあるという。
  • ハネナガイナゴ・・・ハネが長く、コバネイナゴよりやや細身のイナゴ。稲とそっくりの色をしている害虫。 
  • 一茶・・・「いなご」の俳句
    代官の扇の上のいなご哉
    鼻唄にどっといなごのきげん哉
    湖をちょっと泳しいなご哉
    みぞ川をおぶさってとぶいなご哉
    鎌の刃をくゞり功者の螽(いなご)哉
    したゝかに人をけりとぶ螽(いなご)哉
    悪太郎が頭も裾(そで)もいなご哉
    猫のとり残しや人のくふ螽(いなご)
オンブバッタ
  • 旦那をおんぶするオンブバッタ
     大きなメスが小さなオスをオンブしている姿がよく見られる。頭側面にイボ状突起がある。緑から褐色型。全長20~42mm。草地、林縁、人家周辺、街中の荒地にもいる。
  • ショウリョウバッタとの違い・・・本種は、基本的に顔にギザギザがあるので、顔をよく見ると簡単に識別できる。 
  • メスは、オスの2倍ほど大きい。だからお母さんが子どもをオンブしていると勘違いする人も少なくない。
  • なぜオンブ状態が多いのか・・・どのバッタでも交尾する時、オスがメスの上に乗る。しかし、この種ほど頻繁にオンブしているツガイを見掛けることはない。オンブバッタは、交尾が終わっても、メスに乗り続ける習性があるからだ。これは、別のオスが交尾しようと近づけば追い払う。つまり確実に自分の子孫を残そうとしていると考えられている。 
  • バッタの仲間は、ススキなどの細い葉をもつ単子葉植物を食べるものが多い。オンブバッタは、葉の広い双子葉植物を食べる。広い範囲の植物を食べるので、都会の公園や花壇でも見られる身近なバッタである。 
  • クルマバッタ
     トノサマバッタに似ているが、後ハネに輪状の黒色帯があり、飛び回ると、この紋が車が回るように見える。 体長 35~65mm。
  • クルマバッタモドキとの見分け方・・・クルマバッタは頭の後がもり上あがっているが、クルマバッタモドキはあまりもり上がらず、「く」の字の模様が見みられる。
  • クルマバッタモドキの胸背面は直線的。
  • クルマバッタモドキ・・・後ハネに輪状の黒色帯があり、胸背面は直線的。通常見られるのは褐色個体だが、緑色個体もいる。体長32~65mm。
  • 枯れ葉の色に似ているツチイナゴ・・・体色は、幼虫が緑色、成虫は土や枯れ草の色にそっくり。複眼の下に涙のように流れる黒い筋がある。大形のバッタの中では、国内で唯一成虫で越冬する。草原のほか、林縁の植物上でも見られる。全長50~70mm。
  • ツチイナゴの名前の由来・・・土のような色をしたイナゴの意。
  • ツマグロイナゴ・・・♂は黄色みがかり、♀は褐色から黒色となる個体が多い。成熟すると褐色味になる。草丈の高い草地や湿地に生息し、局地的に多産することがある。体長33~49mm。
  • 地面の色に似ているヒシバッタの仲間
     ヒシバッタは、写真だけで名前を特定するのが困難なほど体色や模様に個体変異が多い。体色決定の仕組みはよく分かっていないが、陰湿地に生息するものほど暗色になる傾向がある。4~10月、裸地のある乾燥した草地から低湿地で見られる。 
  • ヒナバッタ・・・平地から山地の草地で見られる。胸背面に「く」の字模様、前ハネ中央後方に白色紋があるのが特徴。♂は、「シュルルル」と鳴く。 
  • フキバッタの仲間・・・一見、イナゴに似ているが、ほとんどの種はハネが退化し、飛ぶことはできない。一般に胸に退化した翅の跡が残るが、その長さは腹を覆うほど長いものから、ほとんど無いものまで多様である。 
  • 名前の由来・・・フキの葉を好んで食べることから「フキバッタ」。他に、クズやフジバカマなどの広く柔らかい葉を好んで食べる。
  • フキバッタの幼虫
大発生するサバクトビバッタ
  • 大発生するサバクトビバッタ
     2020年、東アフリカから中東、インドにかけて大発生し、農作物に深刻な被害を与えたのが「サバクトビバッタ」である。大発生したバッタは、群がって一斉に飛び立つ。そして畑から畑へと移動し、食べられるものは何でも食べ、農作物に深刻な被害を与える。2020年の大発生は、干ばつの後にサイクロンでもたらされた大雨が影響していると考えられている。
  • バッタ博士・・・1980年秋田市生まれの前野ウルド浩太郎さん(国際農林水産業研究センター研究員)は、西アフリカ・モーリタニアでのサバクトビバッタの研究活動が認められ、現地のミドルネーム「ウルド(子孫)」授かったほか、2020年、同国政府主催のの「シンゲッティ賞」を受賞。秋田さきがけ新聞、2021年1月3日付けに「バッタ博士 バッタと秋田を語る」の特集「大発生の謎に挑む」の記事が掲載された。その内容を参考にまとめると・・・
  • サバクトビバッタとは
     成虫の体長は5~8cm。低密度下で育った「孤独相」はおとなしく、互いに避け合う習性がある。ところが、周囲に多くの仲間がいる環境で育った「群生相」は、集団をつくって活発に動き回る。混み合いに応じて姿形を変化させる「相変異」と呼ばれる習性をもつ。群生相の成虫は、群れで移動し、1日に100キロ以上風に乗って飛翔する。大発生時は、全ての個体が群生相になる。エサとなる食べ物は、穀物や果物など500種類以上。大発生のメカニズムは、未だ不明な点が多い。
  • 大発生は、どのような時に起きるのか
     大雨が降り、草が生えてくると、孤独相の成虫は、その草を食べ繁殖を始める。十分な量の草が広い範囲に生えると、発育と繁殖が進み、個体数が増える。その後、乾季に入るなどして草が枯れ始めると、食べ物が残っている地域に多くの個体が集まり、他の個体と刺激し合うことで群生相になるスイッチが入るという。群生相になると、群れで移動を始め、普段生息していない地域にも侵入する。そしてさらに繁殖して数を増やす。2020年の大発生は、干ばつの後にサイクロンでもたらされた大雨が影響していると考えられている。 
  • 日本でも大発生するトノサマバッタ
     日本で群生相になるバッタは、トノサマバッタ。北海道では、明治から昭和初期にかけて4回、大発生している。1986年には、鹿児島県の馬毛島で3千万頭ものトノサマバッタが発生している。この島は、1980年以降無人島になり、バッタの好物である雑草が増えた。さらに1985年の山火事で生息地が狭められ、生息密度が高くなったことから、群生相の成虫が発生したと考えられている。
  • 北海道、トノサマバッタ被害の記録・・・「日本残酷物語2・・・トノサマバッタ」要約
     明治13年8月、十勝の大草原地帯の大群による被害は、北海道開拓の受難史上の一コマとなった。バッタの大群は、十勝から西に転じ、日高を襲い、胆振の勇払原野に至り、その先鋒はここで二群に分かれ、一つは海岸沿いに西向し、他は北上して石狩に及んだ。それら大群による被害は、13年以降数年間にわたった。
     当時、牧畜の指導に当たったアメリカ人の追憶によれば、「天空が全くバッタの黒い幕で覆われ、雲もなければ太陽も見えず、地上は何百万のバッタで包まれてその厚さ数寸に及び、歩行は文字通り虫の上を渡ってゆくので地上を歩くのでなく、一足に数十匹ずつ踏み潰し、人間がかつて経験したことのない一種異様な音を発し、無気味で凄惨な異観で、コーンも牧草も樹木も一葉を止めず、地上から青色を全く取り去っていった」
     バッタの被害は、イネ、ムギ、アワ、キビ、バレイショの葉、ナスの茎などを食い荒らし、さらにワラ縄、ワラムシロ、茅屋根、窓紙、衣服まで食い破る有様。これに対して開拓民たちは、石油缶やカナだらい、板木などを打ち叩いたり、松明を焚いたりして追い払おうとした。それでも、とても防ぎきれるものではなかった。そこで開拓使では、駆除奨励の一法として、各地のバッタとその卵を買い上げることにした。買い上げた成虫は、各地で埋めて土を被せ、土まんじゅうの塚を作ったが、その跡は「バッタ塚」の名で呼ばれている。
  • バッタは、こんなに役に立つ(ファーブル昆虫記要約)
     秋になると、七面鳥がバッタを見つけては食べて、どんどん太る。バッタは、味が良くて、たくさんいて、その上無料。クリスマスの頃には、素晴らしく美味しい鳥になる。鶏もバッタを食べる。バッタをたくさん食べた鶏は、よく卵を産む。野山にいる鳥もバッタが大好き。トカゲやカナヘビもバッタを食べる。
     バッタが跳ねて水の上に落ちると、魚がパクリと食べる。だから魚釣りのエサにバッタを使う。いやいや人間でさえバッタを食べる。
     草は、バッタに食べられる。そのバッタは、鳥に食べられる。その鳥は、人間に食べられる。バッタを食べない人間でも、実は食べているのと同じことだ。
  • 「どくとるマンボウ昆虫記」・・・バッタ、コオロギ、カマキリ
     バッタはキリギリス、コオロギなどと共に直翅目に属する。コオロギの雌は土の中ふかく卵をうむため長い産卵管を持っているが、バッタの産卵管はごく短い。それでも卵をうむときは腹部がジャバラのようにのびるから、やはり土中ふかく産卵することができる。だが、こんなことは余計なことで、すぐさまそんなことを観察する子供は早死をする。やはりバッタは糸でつないで遊ぶのがいい。そうでなければ猫にやる。カマキリを猫にやると、カマキリは羽をひらいておどろおどろしい威嚇をするが、猫は平気でくわえてもっていってしまう。あれは残忍な生物である。しかし面白がって猫に与えるのは、さらに残忍といわねばならぬ。
  • 「絵本真葛が原」カマドウマ(竈馬)・・・土間の一角に大小の竈があり、その近くの土間に2匹のカマドウマが描かれている。カマドウマは、長く発達した後ろ脚で、力強く跳躍することから馬を連想させる。また煮炊きをする竈周辺によく見られることから、この名前がついた。カマドウマは、夜中に徘徊し、昆虫や小動物の死体、野菜くずや雑草などを食べる。
参 考 文 献
  • 「身近な昆虫のふしぎ」(海野和男、サイエンス・アイ新書)
  • 「ポケット図鑑 日本の昆虫1400」(槐真史、文一総合出版)
  • 「新版 ファーブルこんちゅう記6」(小林清之介、小峰出版)
  • 「どんどん虫が見つかる本」(鈴木海花、文一総合出版)
  • 「集めて楽しむ 昆虫コレクション」(安田守、山と渓谷社)
  • 「別冊太陽 昆虫のすごい世界」(平凡社)
  • 「大衆文化のなかの虫たち 文化昆虫学入門」(保科英人ほか、論創社)
  • 「バッタ博士 バッタと秋田を語る」(前野ウルド浩太郎、秋田さきがけ2021.1.3)
  • 「サバクトビバッタについて」(国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS)
  • 「日本残酷物語2」(宮本常一ほか、平凡社)
  • 「すごい自然図鑑」(PHP)
  • 「どくとるマンボウ昆虫記」(北杜夫、新潮文庫)
  • 「学研の写真図鑑 バッタ」(学研)
  • 「大江戸虫図鑑」(西田知己、東京堂出版)