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鳥海山を再びブナの森へ 

~鳥海山にブナを植える会が21回目の植樹活動を実施~ 
 
  2015年10月24日、21回目となる「鳥海山にブナを植える会」の植樹活動が、鳥海山3合目付近の霊峰公園内で開催された。「鳥海山にブナを植える会」は、戦中・戦後の軍需物資や復興資材として乱伐で失われた鳥海山麓に、ブナの森を再生させようと1994年に発足し、これまで鳥海山麓にブナを中心に広葉樹を植栽してきた。
 当日は、今にも雨が降りそうな空模様だったが、何とか持ちこたえてくれ、植樹活動を大いに楽しんだ。
 
 開会式
   
 開会式の会場、にかほ市象潟庁舎駐車場には、125名の会員が集まった。司会進行の相馬孝一事務局長から、先週までにTDK社員や仁賀保高校の生徒たちが,、今回植栽する周辺に植樹を終えたことが報告された。 
   
 須田和夫会長は、「今年も植樹会が開催できたことを嬉しく思っている。・・・これまで植えてきたブナは着実に生長し、我々が活動してきた成果が目に見えるようになった。今回植栽する周辺では、以前植えたブナが大きくなったので、ご覧いただきたい。」と挨拶した。
 植樹会
   
 今回の植樹場所は、ここが公園であった頃にソリ滑りを楽しむことが出来るように造られたスロープ。結構な急斜面だ。 
   
 一番上の区域を割り当てられたのは「東北電力労働組合秋田支部」の若者たち。「若い力を発揮してもらいたい」とのこと。スタッフと記念撮影に収まった。 
  育苗部の会員が丹精込めて大きくしたブナの苗木をていねいに植え付けていく。
 瞬く間に斜面に植え付けられた。目印の杭を立てる。須田会長は、ブナがしっかりと根付くように、根の周りを踏み固める。 
   
 家族で植樹、額に巻いたタオルがかっこいい。頑張った! 
   
 この一画は、関西に住む会員のための植栽だ。遠隔地でこの地まで来られない会員のため、植栽し標柱に住所と名前を書き込んだ。奈良県生駒市から参加した佐藤四郎さんは、関西の会員の窓口でもある。一本一本この写真を撮り、これら会員に送るそうだ。「1,000円の会費なのにこんな活動をしているのか。」と改めて関心が持たれ、今後も会員として支援していきたいという声が寄せられるそうだ。 
     
  2009年の植栽で、6年目となる。見えにくいが、2mポールより大きくなった。植えたあとも、会員が施肥や下刈りをして慈しんできた賜である。
     
 2012年の植栽で、3年目を迎える。生長の良いもので160cmにもなる。 
 なべっこ会
   
 待ちに待った昼食の時間。 
   
 今年も秋田県南部漁業協同組合婦人部の皆さんからの差し入れだ。「森に木を植えてもらっているお礼です。昨日まで海で泳いでいたサケが入っているよ。」
 一昨年まではホッケと赤エビのつみれ、昨年からはサケ汁。サケの切り身が入って豪華です。「最近、ホッケが捕れなくて。」海温が暖かくなった影響という。
 
 
   
 参加者の方々からコメントを述べてもらう。奈良県生駒市から駆け付けた佐藤四郎さん、「片道約1,000kmを一人で運転してきた。この会は、過去を振り返るのではなく、未来を考えることが出来る。象潟の皆さんに元気をもらっている。」これまで6年間通ったそうだ。 
   
 
 八峰町「海と川と空の塾」の佐々木会長や本荘由利環境エネルギーフォーラムの代表などが会活動にエールを送った。
 
 
 東北電力労働組合秋田支部の代表は、「紅葉に包まれ、鍬を振るって植えた。来年もたくさんの仲間を集めて参加します。」
 今年は30人の仲間が駆け付けてくれた。
 
 
これから厳しい季節となる鳥海山麓、今植えられた木々が来春元気な姿を
見せてくれるよう、祈りながらの植樹会でした!