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みんなで造ろう海岸林 

海岸林再生の植樹活動を実施 
 
 秋晴れの10月17日、秋田県主催の「平成27年度海岸林再生植樹デー」が秋田市飯島の海岸で開催され、森林ボランティア団体や森の案内人など県内各地から約80名が駆け付け、400本のクロマツの苗木を植栽した。 
 
   
 開会式では、主催者の秋田県農林水産部森林整備課の佐藤龍司課長が「海岸林は、季節風や飛ぶ砂から、周辺に住む人々の生活を守ってくれるほか、津波の勢いを弱めてくれる効果がある。東日本大震災では、海岸林は大きな被害を受けたが、昭和58年に本県を中心に被害のあった日本海中部沖地震による津波は、海岸林が津波の勢いを弱め、内陸の侵入を食い止めてくれた。このような多くの働きをする海岸林を、皆さんのお力をお借りして造り上げていきたい。」と挨拶した。 
 
   
 はじめに、本日の植樹方法を伝える。指導するのは、有限会社相原林業の技術者たち。
 その方法は、前もって掘られた植え穴にバーク堆肥2kgと木炭1㍑を入れ、かき回したのち、その穴を土で完全に埋めることから始まる。
 
   
 
   
 埋め戻された穴の中心をスコップで掘り、苗木を差し込み根元をしっかり踏むという段取りだ。 
 
   
 作業開始。植え穴に堆肥を運ぶ。 
 
   
 堆肥を入れたあとよくかき混ぜ、土をかぶせて埋め戻す。子どもたちも一緒にスコップを使う。 
 
   
 参加者の中には、圏内で開催されている各種植樹活動に積極的参加している人もいる。
 「山での植樹は、土が堅かったり、傾斜が急で作業が難しいが、海岸林は作業がしやすいね。」、それでも汗が流れる。
 
   
 目印を見ながら1列になって植栽し、根付くように踏みしめる。
 「今日は海岸沿いということから、風が冷たいと思って厚着をしてきたんだけれど。暑い。」、汗をかきながらの植樹となった。
 
 
 
 1時間程で全てのクロマツの苗木が植えられた。
 これからの季節、秋田の海岸は風が強く吹く。そして吹雪。「生育に苦労すると思われるけれど、しっかり根付くことを期待したい。」と、参加者みんなが願って植えた苗木、緑豊かな海岸林の一画を担う日を夢見て。