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森の働きを学ぼう 「里山スクール」

由利本荘市東由利:山遊庭の森 /秋田県水と緑の森づくり税を活用しています 
 秋も深まる10月27日、由利本荘市東由利法内の「山遊庭の森」(阿部重助さん所有林)で、東由利林業懇話会主催の「里山スクール」が開催された。周辺の山は紅葉が進んでいる。
 「近くに里山があるにもかかわらず、あまりふれあうことがなくなったこの時代、子どもたちに改めて身近な地域の里山に興味を持ってもらいたい」、そんな願いから始まったこのスクール、今年で6回を数える。 
 
   
 本日、山遊庭の森を訪れたのは、東由利小学校の3年生と4年生。はじめに、この森のオーナーである阿部重助さんが、森の働きや林業の作業などをお話をする。そして、本日体験してもらう下草刈りやスギの枝打ちの必要性について資料によって説明する。「おうちへ帰って、家族に今日のことを伝えてくださいね。」 
 
 3年生は下草刈り
     
 このスギは、平成23年11月に当時の東由利小学校4年生が植えたところ。今年で4年目となる。あらかじめ会員スタッフが、木の近くの草を残して刈り払ってある。今日は3年生が木の周りに残っている草を刈り払う。
 みんなで1本1本責任を持って刈り払い、スギの子が草から顔を覗かせる。
 
   
 植えられて今年で4年目でどんなに大きくなったのだろうか?130cmもある。「僕とおんなじ大きさだ。」
 「今年になってこんなに伸びたんだよ。」
 
 
 4年生は枝打ち作業
     
 ヘルメットと防護メガネで身を固め、スタッフのおじさんの指導で枝を打つ。 
     
 最初はなかなか伐れなかったものの、徐々にコツを覚える。「どこの高さまで伐ればいいの?」
 下枝を伐った林は、お陰で明るくなったね。害虫が枯れた枝から入らないようにする大切な作業だ。
 
 
   
 作業終了後、4年生は3年生の協力を得てブナの苗木15本を植栽した。 
 
 みんなでナメコを収穫
   
   
  2年前の春に植菌したほだ木にナメコが出ている。今年は夏場の気温と小雨のせいか出具合は良くないとのこと。でも、みんなで収穫を楽しみました。学校に持ち帰るそうで、みんなで分け合うのでしょうか。
 
 東由利林業懇話会では、秋田県水と緑の森づくり税を活用して地域の子どもたちに“森とふれあいながら地域のステキを学ぶ”活動を春・秋に行っている。小学校や幼稚園・保育園の理解のもと、地域が一体となって子どもたちに地域のことを見つめさせるこの活動、今後も継続していくことを期待している。