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大仙市でさくらてんぐ巣病の防除講習会を開催

 2016年3月19日(土)「さくらてんぐ巣病防除講習会」が「道の駅なかせん」を会場に開催された。
 大仙市が参加者を広報で呼びかけをしたところ、小雨まじりの天候にも関わらず、旧市町村、大曲・神岡・南外・仙北・中仙地区から「さくら」に関心のある53名が参加した。
 研修では、講師の樹木医黒坂登氏と藤岡誠人氏が、防除の必要性や、枝切除後の処置の大切さを指導した。
〇 内容/てんぐ巣病防除作業体験、各地域情報交換
〇 主催/大仙市企画部まちづくり課
〇 協賛/ボランティア団体八乙女山を考える会・大曲緑化環境整備造園協会
〇 会場/なかせん道の駅周辺
〇 講師/樹木医 黒坂 登 ・樹木医 藤岡 誠人
 講義をする黒坂樹木医。参加者は、熱心に聞き入っていた。 

さくらの手入れの概要
 
 講習会資料から抜粋すると、
 桜類には自生種10種類、後輩栽培品種350種類でその80%がソメイヨシノである。寿命が60年とされているが手を掛け次第で寿命は延びるという。

  
ソメイヨシノ生息環境の整備
  1. 日当たりの確保
  2. 通水生・通気性を確保
  3. 切り口の後処理
  4. 毎年施肥を実施
  5. ウソの食害の軽減を図ることが重要とのこと。 
  作業の留意事項として、
  1. 枝伐り後は殺菌癒合材を塗布すること。
  2. てんぐ巣病は、夏場に多く発生する病菌なので夏場に登録薬剤を散布すること。
  3. 施肥を行う場合、固形肥料やグリーンパイルが有効であること。

               先人たちが植えた桜を長く守り、良い花を咲かせるには、
         てんぐ巣病に罹った枝を伐ったり施肥を行うなど手を掛けることが必要です。
 「八乙女山を守る会」の熊谷会長(左)は、森林ボランティア団体での活動事例を報告、「大曲緑化環境整備造園協会」の小池会長(右)は、現地で安全な作業をするための注意事項を説明した。

 現地講習会から

 現地講習会では、「大曲緑化環境整備造園協会」会員による高所作業車の実演と、「八乙女山を守る会」会員による高枝切りノコギリを使った作業の実演があった。 
 現地講習会では、藤岡樹木医が「巻き込みが可能な枝の切り位置はどこまでなのか、切り口には癒合材を塗布すること、切り落とした枝の処理も大切」とポイントを述べた。 
実際に高所作業車を使っての実演も行われた。
 枝が早く巻き込むための剪定技術を披露、熱心に見入る参加者たち
森林ボランティア団体会員も髙枝伐りノコを使って作業を行う
切り落とされた枝は、病気のまん延防止のため、丁寧に集めて処分場に運ぶ

 さくらの手入れについて

 黒坂 登樹木医の許可を得て、講習会資料を引用しております。