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鳥海山で22回目の植樹活動(鳥海山にブナを植える会)

秋田県水と緑の森づくり税(森林ボランティア活動支援事業)を活用しています 
 
 鳥海山4合目まで紅葉が下りてきた10月22日、22回目となる「鳥海山にブナを植える会」の植樹活動が、恒例の霊峰公園で開催された。戦中・戦後の軍需物資や復興資材として伐採された鳥海山麓のブナ林、ブナの森を再生しようと始まったこの活動は、地域の小中高等学校や企業も巻き込みながらその活動は広がっている。 
 
 開会行事
   
 にかほ市象潟庁舎駐車場での開会式、須田和夫会長は挨拶で、「鳥海山・飛島ジオパークが日本ジオパークに認定された。我々もブナの森を造りながら、ジオパークの保全に貢献していきたい。」と語った。
 本日の参加者は150名ということで、6班に分かれ、各班100本の苗木を植栽することとなった。
 
 
植樹会 
   
 鳥海山3合目付近のここ霊峰公園は、この日薄日の射す天候で気温11℃と例年になく暖かく感じる。各班毎にスタッフが植樹方法を伝授したあと、支柱を目印に植え穴を掘り始める。 
   
 
   
 
   
 家族連れで、森林ボランティア仲間で、さらに会社仲間で協力し合いながら植える。モットーは、「ゆっくり、楽しみながら、しっかり植える」
 1時間程で600本の苗木はすっかり植え付けられた。
 
 
 ご苦労様でした。 
 
   
 仁賀保高等学校でも「木を育て心を育てる植林活動」を合い言葉に、県民提案事業を活用してブナを植栽している。鳥海山を望むことのできるこの場所にも数日前植樹活動が行われた。 
 
   
 写真左は昨年植栽されたブナ、今年の6月に生長を促すよう追肥が行われた。写真右は2年前に植栽された場所。苗木が雑草に飲み込まれないように下草刈りが行われる。植えるだけでなく、その後の管理もしっかり行っている。 
 
 なべっこ交流会から
   
 植樹に参加したみんなに振る舞おうと、早くから鍋の準備だ。秋田県南部漁業協同組合婦人部の皆さんは、ネギを刻んだり味見をしたりと大忙しだ。今年の鍋の具はアマエビとのこと。合計9kgが鍋に飛び込んでいる。 
 
   
 アマエビの汁をすすりながら、コメントを聞く。鳥海山にブナを植える会の活動にエールを送る。 
 
   
 副会長兼育林部長の齋藤正雄さんは、今年調査したブナの生育状況を説明。1999年植栽地では、一番樹高が高かった木は4.5m、胸高直径(地上から1.2mの所の直径)で一番太かったのは6.7cmという状況だったという。風が強く、積雪も多いこの地で、ブナは懸命に生きています。
 昨年は、ブナの実が豊作だった。苗畑に一杯播いたそうで、3年後から5年後には森へ帰すという。「それまで元気に過ごし、そして植えるときにまた来て下さい。」