NPO法人白神ネイチャー協会の植樹活動
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秋田県水と緑の森づくり税活用(森林ボランティア団体活動支援事業) | |
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昨夜来の雨があがった白神の森で、17回目を迎える「山の森・海の森・二ツ森づくり」を合い言葉に、ブナの植樹会が開催された。植樹会場となった八峰町八森字水の目の山林からは、遠く日本海が望まれる。 この日は、地域の皆様、関係団体、東京農業大学の学生やスタッフを含めて約160名が参加、ブナの森づくりに汗を流した。 |
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「あきた白神体験センター」での開会式で辻正英会長は、「心配された雨もあがり晴れたのは、皆さんがブナを植えるという熱意のたまものではないかと思い、感謝をしている。本日、一人3本の苗木を植樹してもらうが、この意味は、木を3つ書くと漢字の森になる。白神の麓にブナの森を造り、守っていくことは小さなことかもしれないが、大きく考えると日本のブナ林を守ることにつながる。」と挨拶した。 | |
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植樹会に駆け付けた加藤和夫八峰町長は、「熊、猿、ニホンジカの被害や目撃情報が非常に多くなっており、生態系が微妙に変化しているのではないかと危惧される。・・・ブナの森は、我々にとって大切なものだが、野生鳥獣にも不可欠なもの。次世代につなぐ植樹活動に期待しているところ。」と激励した。 | |
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開会セレモニー終了後、東京農業大学の橘隆一准教授は、白神山地を中心に全国で採取したブナやミズナラなど木の実の発芽状況や発芽促進のための保管方法などを、これまでの研究成果として報告をした。 | |
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立派な森になるためには、植樹作業が大切だ。スタッフが模型を用いて植栽の方法を伝える。 | |
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ナメトコ沢の流れ、植樹会場はここからさらに500mほど奥へ入る。 | |
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植樹会場に到着。一人3本の苗木を植栽する。このブナの苗木は、会員が種子を採取し、苗畑で育てたもの。手間暇をかけて育てている。 | |
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イオンチアーズクラブの子どもたちも頑張って植樹。「3本植えたよ!」、「木の根っこがあって掘りにくかった。」など感想を述べてくれる。 | |
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1時間ほどで植栽は終了。下刈り時に誤って伐採されないように立てた目印の杭には、各々メッセージが書かれている。 | |
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「ブナ苗の里親」となって、自宅で苗木を育てた三種町の鎌田さん。3年間ていねいに育てたそうで、幹も太くしっかりした苗木となった。本日準備された苗木の中で一番元気そうだ。立派に育てたねと声をかけると、「みんなにそう言われて褒められているよ。」と、顔がほころぶ。一番目立つ場所に植えたあとで記念撮影に収まる。 | |
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お昼には、ここの定番であるつみれ汁が振る舞われる。森は一時、賑やかなレストランに早変わりだ。 | |
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昨年に植栽された場所だろうか。ワラビにのまれたブナの苗木が見える。人手が足りなくて刈り払い作業が間に合わないそうだ。でも、ここは風の影響が少なく、土壌も良いので生育は良いところだ。10数年前に植栽されたブナは、今では立派に成長している。 少しずつだが、みんなで営々と植えてきた森。ここで育まれた水は、沢から海へと下る。この森からの水は、豊かな海づくりに役だっていくことだろう。 |
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