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薬樹の森づくり活動でホオノキを植樹 

秋田県水と緑の森づくり税「市町村の森づくり活動支援事業」を活用しています 
 
 平成29年10月9日、美郷町の旧花岡スキー場で4回目となる「ホオノキの植樹体験」が開催された。この日は、地元秋田県立六郷高校生をはじめ多くの町民が、薬樹となるホオノキを100本植樹した。
 ホオノキは、腹部膨満、便秘、消化不良、下痢、神経症、咳などの治療に配合される。薬用部分は、形成層と樹皮の間の部分で、ある程度太くならないと効率が悪い。話によると30年生以上でなければならないようだ。
 この植樹活動は、薬樹の森づくりだけではなく、植樹作業を通じて参加者の交流を深めるとともに、町有林が果たしている役割や働きを改めて認識してもらい、緑豊かな環境作りへの関心を高めることとしている。
  • 主催:美郷町NPO法人みさぽーと
 開会式と講話会
   
  • 開会式で松田知已美郷町長は、「美郷町では、薬樹の森づくりを通して、薬樹による癒やしの里づくりと水の里づくりに取り組んでいる。そして、水を大切にする気持ちを持っていただきたい。植栽始めた頃は、ホオノキが根付くのか不安もあったが、徐々に生育している。植樹会場で確認していただきたい。」と挨拶した。 
   
  • 講話会では、東京理科大学薬学部の和田浩志薬学博士が、薬用樹木の種類や薬用になる部位などを紹介するとともに、美郷町が植栽に取り組んでいるホオノキの生態や利用方法などについて講義した。植栽地では、講義の内容にあったところの樹齢の数え方を教えてくれた。 
 
 植栽活動
   
  • 仙北東森林組合の門脇隆さんが植樹方法を説明しながら実演する。「30cmくらいの穴を掘り、そこに堆肥を入れてかき混ぜること。ポットを外し苗木を穴にいれ、少しずつ土を戻しては根付くように踏みしめること。最後の土をかけたら踏みながら苗木を引っ張ること。そうすれば根が着きやすくなります。」高校生は、その実演を真剣に見ている。 
   
 
 
  • 準備された苗木と堆肥を手に植栽する場所へ移動する。 
   
   
  • 教えられたように穴を掘り、土と堆肥を混ぜながらていねいに植える。 
   
  • 公益社団法人東京生薬協会の藤井隆太会長も植栽する。 
   
  • 地元の人たちも高校生に負けじと植栽をする。 
   
  • 無事植え終わったホオノキ。3年前に植栽されたホオノキは、それぞれ生育の状況が異なっているものの、しっかり根を下ろしている。将来、このホオノキから調合された生薬が製品化され、全世界の人々の健康に役立つことだろう。