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 秋田県水と緑の森づくり推進事業より

学校林『グリーンボーイの森』での森林環境学習

 秋田市立広面小学校
 
 平成30年9月3日、秋田市立広面小学校(星野和貴校長、児童数558人)の5年生87名が、学校林『グリーンボーイの森』で森林教室の体験学習を行った。
 学校林は小学校の北東約500mにあり、約50年前、学校の創立記念として市有林を借り受けて父兄達がスギを造林したもので、平成23年から県の森林づくり税を活用して整備を行い、その後毎年、森林教室を開催している。
 今回の学習は、スギの直径や樹高を測定する方法を学び、その生育状況を学ぶとともに、伐採の見学や丸太切りを体験したほか、林内の散策を行った。
   
 学校林近くの広場で、山林に入るための諸注意を教えてもらった後、ヘルメットを受け取っていざ”出発”です。
 
  開講式
   
  開講式は、見事に育ち、整備されたスギ林の中。指導員から測樹(直径測定)方法や、輪尺の使い方の説明を受け、各班に分かれて、測樹を開始した。
 測樹体験
   
   
   
  木の太さを測る場合は、輪尺など測樹器具を用いるが、今回は目で見てどれくらいの太さなのか推測してもらい、その後に輪尺を使用して実際の太さを確認してもらう体験を行った。
  目測では普段、太さを測定する機会が少ないためか,大きな誤差が有ったが、2本、3本と測定するうちに誤差も少なくなった。
 
  伐採作業の見学
 
 伐採作業の見学。チェーンソーがうなりを響かせながら伐られていく。予定伐採方向に、寸分の狂いも無く倒されたチェーンソーマンの”ワザ、技術”に自然に拍手が沸いた。
   
  伐採されたスギを巻き尺を使い、樹高を確認した。目測で予想した時は、「150m」などとの声もあったが、ハイ、27.5mでした。
 .  
  伐採で使用したチェンソーを手に取り、指導員から伐採についてのお話を聞く。そして、伐根の年輪を数えてみると51年生であった。
 
  丸太切り体験
 
  森林組合のベテラン作業員から、ノコギリの使い方、丸太の固定方法などを教わり、丸太切りに取り組んだ
   
   
  先生も一緒になり、最初は、力任せにノコギリを引いていたが、だんだんとコツが分かり、上手く伐れるようになった。でも、切り落とす頃には、疲れ切ってしまったようだ。
  林内散策
  学校林の峰に沿って森を散策する。講師の森の案内人を先頭に、生育している樹木やその違いなどを学びながら自然に触れる。
 
 
  散策路から学校が見えた
   
  グリーンボーイが現れそうな、見事に育ったスギ林の中を歩く。でも、「グリーンボーイは心のきれいな人にしか見えないんだよ‼」との話も出ていた?
  閉講式
 
   
 今日一日、学んだ環境体験を今後も忘れないで生かしていくこと、立派な林に育ててくれた先輩たちへの感謝の気持ち、そして、今日一日指導してくれた指導者の人たちへの御礼を述べ、学校への帰路にについた。
 学校林・グリーンボーイの森は、住宅街の近くにあり、自然豊かな森林です。散策の際は”熊”も出ます。一人で入ったりしないようにして下さい。