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秋田県水と緑の森づくり推進事業(森林ボランティア活動支援)から 
 

ブナの森復元を目指し渾身の一本を植えよう『第25回 植樹会』

 秋田県森林ボランティア団体 鳥海山にブナを植える会

 新時代”令和 ”初の植樹会が令和元年10月26日(土)、”今年は絶対晴れます!”(会報No.71号)の強い希望の下、鳥海山三合目霊峰公園で開催されました。会員の願いが通じたか、朝まで降り続いた雨もあがり、須田会長はじめ、県内外から110名が参加し、開会された。 
 
 親子で、丁寧に植栽
 森林ボランティア団体『鳥海山にブナを植える会』 
  • 『鳥海山にブナを植える会』会長 須田 和夫 会員数321名(平成31年2月総会時)は、1994年7月に”鳥海山麓に豊かなブナの森を再生させよう”と発足した。
     会では、昨年末までの24年間で 42,641本のブナを植栽し、今年度は1,530本を、地元、小学校、高等学校や、TDK等、そして、今回の植樹会で植栽し、累計44,171本を植栽を行ってきた。
     毎年、育林の日を設け、前年に植栽した苗木の施肥、補植、支柱の打ち直しを行っているが、発足当初の植栽木は25年生に成り、刈り払い、枝打ち等の保育施業を実施している。
     また、この会の大きな特色である、自前の苗圃で植栽苗木を育成している。
  苗 圃
  • 苗圃は霊峰公園に通じる、にかほ市象潟町狐森に、300坪の面積で、約3,000本の苗木を育苗している。 圃場は肥沃なため、雑草の繁茂も激しく、会員達は、4月から9月までの毎月、最終土曜日に除草等の作業を行っている。
     苗木は、ブナの種子を、近隣の山で採取し、苗圃に播種し、育苗した物と、会員が種子を持ち帰り、自宅等で播種し、2~3年育て、苗圃に持ち寄り、床替え、施肥等を行い、2~3年間養苗し、5年生苗木を植樹会等に提供している。
     ブナの種子は豊凶の差が大きく、自作苗木だけでは不足する場合も生じるため、市販苗も利用している。
   
雑草が伸び、苗木が被圧されている 会員の丁寧な手作業による除草 
   
除草鍬による作業  除草が終わり気持ちよさそうな苗木
   
市販苗(右)と丈夫に育った自作苗(左)  7年目の植栽地 
 
 植 樹 会 
 
   
受付開始(にかほ市象潟庁舎)
各班に分かれ開会式 
   
 開会の挨拶をする須田会長 植樹方法等の説明をする齊藤育林部長 
   
霊峰公園、植樹会場で苗木等の資材を受け取り植栽地へ向かう  ベテラン会員から丁寧に植樹方法の手ほどきを受ける 
   
班別にそれぞれの植栽地で植樹を行う参加者 
 
 
   
植樹と平行して”鍋”の準備も順調に進む  入り組んだ根に苦労しながら、植え穴掘り 
   
前生樹、作業道跡と戦いながらの植樹  植栽記念に支柱に自分の名前を書く 
   
 大部分が終わり、最後の仕上げに取り組む 植栽木の点検をする齊藤育林部長 
 
本日の植栽数600本の植栽完了 
  • 「鳥海山にブナを植える会」が行っている植樹会のもー一つの名物が、会員や、参加者で行う”なべっこ交流会”である。毎年参加し、これまでのことや、今後の事を語りあい、会が提供した”ツミレ鍋”に舌つづみを打っていた。しかし、会結成時は636名いた会員も、今年の総会時(平成31年2月)は321名まで減少しいる。多くの人達の参加で、これから大事になってくる植栽地の保育や、植樹活動に取り組み、ブナ林の復活を実現したい。
   
怪しくなってきた空模様を心配しながらの”なべっこ交流会”  大鍋で調理した”つみれ汁”をふるまう 
   
「昨年の雨は酷かったが、今年は最高」と話がはずむ  会長の挨拶終了と同時に、雨が降り出した 
 
   
紅葉が始まった植栽地  (2004年植栽地)  霊峰公園からの鳥海山
 
ブナ林の紅葉