本文へスキップ

秋田県水と緑の森づくり推進事業から 

景観維持のため高校生達が『ブナ植樹活動』

秋田県森林ボランティア団体  グリーンメイク(清流を守る会) 
植樹活動に参加した人達 
 令和元年6月13日(木)、北秋田市米内沢字長野地区の民有林で秋田県立北鷹高等学校(青山仁校長、生徒数614名)の環境緑地科3年生や、地元ボランティア団体の人達40名で「ブナ植樹活動」を行った。
 主催は、秋田県森林ボランティア団体 グリーンメイク(清流を守る会)(代表:本城谷 多加志 会員数:8名)
 同団体は昨年まで桜やケヤキなどの苗木を森吉山ダム湖湖畔で行ってきたが、今回は、里山に高山の樹木を植栽する技術の習得と、地域の人達とのふれあい兼ねて、森吉の中心部、米内沢地区で行った。
 苗木は北秋田市合川地区で生産され、低温貯蔵、乾燥防止処理を施した、4~5年生のブナ苗木200本を植栽した。 
   
  • グリーンメイク佐藤さんより、「今回の植樹は、ポットやプラグ苗ではなく、低温貯蔵処理をした苗木を使用する、ひとつの植栽技術として習得してほしい。
     植栽地は車道から近く、いつでも生育状況を見ることが出来るので、将来は子供を連れ、見に来て欲しい」との挨拶で活動を開始した。
  • 里山と高山では気温の差があり、苗木の、開葉を遅らせることと、開葉後の移動による活着率の低下を防止するため、前年秋に苗畑から掘り取り、低温貯蔵処理を施した苗木を植栽する。
      また、晴天続きで乾燥により枯死する事を防ぐため、乾燥防止処理(高分子ポリマー等)などの現場での技術を習得した。 
   
  • 冷蔵処理をした苗木
  • 乾燥防止剤 
   
  • 乾燥防止剤処理を施した苗木 
  • 「苗木の根がが一本でも外に出ると枯死する」等の説明を受けた
   
  • 苗木を持ち、準備完了 
  • ベテランから手ほどきを受け、植栽 
   
   
  • 予め、刈り払い等の地拵えを行った土地であるが、草木の根や石に苦労しながら植栽をする
  • 植栽地は6月に入り、雨が降っておらず、気温も25度を超える日々が続いて、地面が水分を吸収出来ない程の晴天が続いている。
      そんな晴天続きの時に植栽したブナ苗木にバケツで灌水を行った。
  • 灌水残しが無いよう一列に並び、佐藤先生の号令で一斉に灌水開始 
   
  • 炎天下の中、水を運び、灌水を行う参加者
   
  • 一度に灌水すると土が水をはじくため、丁寧に少しづつ灌水 
 
  • 秋田県立北鷹高校緑地環境科では、各学年毎にインターンシップを行っており、1年生は林業機械、2年生は川上から川下まで苗木から製材、3年生は植樹を行っていおり、 この植樹活動はその一環である。
     また、5人位いで組を作り、手入れの出来なくなった市内民有林の手入れをするボランティア活動として、週1回のペースで間伐、搬出を11年間続けているとのお話を佐藤先生が語っていた。
     いつかこの森林も後輩や、子供たちが訪れる事を願いながら、生徒代表が主催者や、関係者に御礼を述べ、週末の雨を期待しながらこの植樹活動を終えた。 
 
  • 植栽、灌水を終え、降雨と開葉を待つ植樹活動地
    場所は、秋田内陸線 米内沢駅 から鷹巣方向に阿仁街道(旧道)を約800m進んだ道路沿いである。
    一度訪れてはいかがでしょうか