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森林ボランティア団体活動から 

『100年目の春を迎えた八乙女山の桜』 

森林ボランティア団体 八乙女山を守る会 
 八乙女山山頂からの望む駒ヶ岳
  • 平成31年4月29日(月)、平成最後の桜シーズンを迎えた八乙女山公園(大仙市長野)で、大正8年に高橋竹治翁たちが植栽した桜が、地域住民や森林ボランティア団体「八乙女山を守る会」(会長 熊谷勲)等の保存活動により見事に100年目の花を咲かせた。
     その満開の桜の下、「100年記念式典」が行われ、地域の団体、個人そして法人の桜保存活動に感謝を込め表彰・記念植樹そして「八乙女山を守る会」会長の熊谷氏による「八乙女山の桜100年」をテーマに記念講演が行われた。
   
小学生”桜の絵” 展示   道の駅なかせん
 
  森林ボランティア団体「八乙女山を守る会 」  会長 熊谷 勲
  • 「八乙女山を守る会」は平成21年、八乙女公園とその周辺地域を「地域住民の憩いの場」として、老木化した樹木や周辺地域を復活させるため、秋田県森林ボランティア団体に登録し活動を始めた。
     八乙女山公園には、100年前から植栽し続けている桜(品種:主にソメイヨシノ)が有り、桜の寿命はおおよそ60年と言われている。古来、桜は「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と言われ、剪定や枝きりが行われなかった。
     しかし、地元で活動している、桜の管理・保護に詳しい人のお話では「手入れしだいで100年以上でも大丈夫」とのことである。
     現に弘前城に生存する「日本最古のソメイヨシノ」は、明治15年(1882年)に植栽され、今年で137年生になるが、毎年見事な花を咲かせている。
     会は、毎年、老木化した桜の天敵”テング巣病”に犯された枝の撤去を始め、枝打ち、刈り払いや施肥作業などとともに、先人達の風景遺産を次世代に引き継ぐために小学生の総合学習『八乙女学習』を開催し、地域のシンボルとしての復活をめざし、保存活動を地域住民と共に続けている。
     なお、この活動には「秋田県水と緑の森づくり税」が活用されてます。
   
 森林ボランティア団体「八乙女山を守る会」の主な活動地区  活動を示す看板
   
 満開の桜の下で記念式典 表彰を受ける「八乙女山を守る会」 
   
 記念植樹 植栽木はソメイヨシノ 「八乙女山を守る会」会員 
背丈ほど伸びた雑草の刈り払い、樹に絡んだツルの除去作業をする会員     (写真提供:八乙女山を守る会) 
   
地域住民の年齢を超えたコミュニケーションの場として活動      (写真提供:八乙女山を守る会) 
会が主に活動している区域 
   
開花前(平成30年10月)  開花(平成31年4月) 
   
  八乙女山公園
  • 「八乙女公園」は、玉川と斉内川の合流点右岸、国道105号線「道の駅なかせん」の西南方向にあり、秋田30景に選ばれた桜の名所で、約2,000本の桜と、平安時代の古戦場跡の歴史がある。
   
八乙女山全景 整備された園内案内板(八乙女山生活環境保全事業)    
   
保存作業により花を着けた老木 整備された園内木道  
   
 八乙女山公園からの鳥海山 玉川の悠久の流れ