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県民参加の森林づくり事業を活用

 八乙女山を守る会が森林整備活動を実施

  秋田県森林ボランティア団体  八乙女山を守る会
  •  令和2年10月25日(日)に大仙市長野地区の八乙女山を守る会がツル切りを中心とした森林整備を実施しました。 
     前日からの強い雨が降り続き、熊谷会長も開会のあいさつで「20年以上活動しているが、こんなに雨が降ったのは初めてだ」と言うほどの悪天候でしたが、開会式が始まると雨が止み作業中は青空も出るなど急激に天気が回復しました。
     八乙女山のサクラは、大正8年から3カ年かけて当時の地主が土地を提供し、8千本のソメイヨシノを植栽したことが起源とされていますが、樹木の老齢化やテングス病が発生して枯れたりと往時の姿が見られなくなったため、守る会を結成し、税事業などを活用してサクラの名所復活に努めています。
  • 一同揃って集合写真。子供さん達は一般参加で親御さんと一緒に緩斜面で作業しました。会員はヘルメット姿でやる気まんまんです!
  • いつもは、八乙女山麓の交流センター駐車場で開会式をするのですが、雨のため山頂付近の駐車場に移動したところ、急に天気が回復しました。熊谷会長のあいさつ後に事務局の皆川さんからマスク着用などのコロナ対策と作業についての説明がありました。
  • 開会式が始まる頃は雨が降っており、皆さんカッパ姿でした。子どもさん達には小手鎌を渡して振り回さないように安全作業を説明します。
  • 昨年の中仙小学校創立50周年で植栽されたジンダイアケボノという品種のサクラ。テングス病に弱いソメイヨシノよりも病気に強く長命と言われており、新たな苗を植栽して次世代のサクラも育成しています。年に2回、中仙小学校の植生観察会なども実施しているそうで、樹名板もあちこちにあり、勉強になります。
  • 子どもさん達は気をつけながら小手鎌でサクラに絡んだ細いツルを切ります。
  • 作業前のサクラ、主に葛のツルが絡んでジャングル状になっており、健全な成長を妨げています。
  • 会員の皆さんは、山の東側の急斜面で四苦八苦しながらツルを除去します。
  • ツル切りしたところ、サクラを覆い被さっていた葛のツルが切られて周囲もすっきりしました。
   
  • 作業中の会員を撮影しているときに「福井さ~ん!」と声を掛けてくれる人がいました。何と30年近く前に私(福井)が仕事でお世話になった、当時は林野庁で造林補助金を担当されていた相模さんが地元の中仙に戻っていて、守る会の一員となって活躍されていました。思いがけない出会いに感謝!です。
   
  • 山中にはくまなく園路が施されており、散策にはもってこいですし、眼下の桧内川や周囲の景観もすばらしいので春のサクラの時期には是非訪れてみてください。
     いつの間にか空もすっかり晴れました!