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 県民参加の森づくり事業を活用

 R3.10.23 鳥海山にブナを植える会が第27回植樹祭を開催

  秋田県森林ボランティア団体 鳥海山にブナを植える会
  •  令和3年10月23日 鳥海山霊峰公園付近で鳥海山にブナを植える会が植樹祭を開催しました。
     当日は、秋田市からの道すがらフロントガラスを打ち付ける雨で前が見えないほどで、しかも鳥海山は名曽渓谷が真っ白、上部は厚い雲の中、という状態でどうなることやらと心配されました。
     しかし、集合・受付場所のにかほ市役所象潟庁舎に着いた頃には青空も覗き、現地では作業中に雷が鳴りあられが降る場面もありましたが、それほどの降雨にはならず無事終了しました。
  • この日の参加者は総勢62人、例年植樹祭を行っていた霊峰公園からはちょっと離れたところになります。無事植樹を終え記念写真です。
  • 集合場所のにかほ市役所象潟庁舎の西側駐車場。スタッフがテントを組み立てて準備中です。コロナ対策と保険の関係で参加者は住所氏名を記入して受付します。
  • 須田会長(左)から「植樹祭は27回目を迎えたが、コロナ禍以前は庄内や県外からも多くの方が参加してくれた、このようなご時世になり県内参加者だけにしていただいたのでちょっと寂しいが秋田市から東北電力ネットワークの若い皆さんも駆けつけてくれた。今までの霊峰公園とは違う場所での植樹になるので気を付けて作業して欲しい」とあいさつがありました。
  • 齋藤育林部長からは植樹の際の注意点として、現地は栗園のため熊対策としてスプレーを持参し爆竹も適宜鳴らす、また伐根が多いので足下に注意して欲しいなどが説明されました。
  • 参加者は、記名受付の後で6班にグループ分けされました、東北電力ネットワークの皆さんの若い後ろ姿がたくましい!
  • 鳥海ブルーライン沿いの現地までは、駐車場が狭いこともあり、移動用のマイクロバスも用意されました。林道入口にはのぼりが目印に。
  • 現地には、移動トイレも準備され、女性参加者も安心です。現地には税事業のPRのぼりも立てられました。
  • 現地は、かなり以前に地元の数人の有志が栗園を開いていたそうですが、今では高齢化により1人だけが栗園をやっている状況で、それも栗の木が老木化しているため、将来的にはブナを植える会で周辺の土地を買い取りブナ林に変えていきたいと会長がおっしゃっていました。栗を採取しているところは下草も刈り払われていますが、栗園をやめた場所は灌木や樹木が生い茂るジャングルになっています。人手をかけないと森林は荒れ放題になります。
  • 植栽を待つブナの苗木、600本を植栽しますが半数はブナを植える会が育成したそうです。あちこちに栗などの伐根があり、植栽の邪魔になっています。
  • 各班に付いたブナを植える会のメンバーが植栽方法を指導します。スコップの円匙部分の40cmほどの穴を開け、丁寧に苗木の根を穴に入れます。
  • 植栽した苗木の周辺の土を良く踏み固めます、緩いと苗が浮いて活着しなかったり隙間に溜まった水分が凍って根が傷むそうです。苗木から20cmほどのところに木杭を打ちます、来年下刈りをするときに間違って植栽木を切らないようにとの配慮です。
  • あきたエコマイスターから参加されたお二人も一生懸命植樹です。
  • 東北電力ネットワークの皆さんは機動力と若さでどんどん作業が進みます、さすがです!
  • とにかく皆さん一生懸命です!
  • 隣接地には、ブドウ棚や養蜂箱があったり楽しそうな栗園ですが・・・。
  • 前生樹のカエデやオオカメノキなどは残し、きれいに植栽が終わりました。まもなくこの付近も長い積雪期に入りますが、来春の雪解けのブナの芽吹きの時期にはまた訪れたいと思います。