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 R3.12.5 角館里山再生プロジェクトが
外ノ山で初冬のトレッキングを開催

  秋田県森林ボランティア団体 角館里山再生プロジェクト
  •  令和3年12月5日(日) 仙北市角館外ノ山で角館里山再生プロジェクトが花場山~外ノ山~角館高校を歩くトレッキングを実施しました。
     当日は前日の雪が10cmほど積もっていましたが、葉が落ちた広葉樹の間から角館の町並みがよく見え角館の歴史や冬芽で春を待つ木々の説明などをそれぞれの専門家から受けました。
     集合場所は、角館でも最古の由緒ある天寧寺の駐車場です。10月29日に支援学校の皆さんと里山遊びをしたしたところですが、すっかり冬模様になりました。
  • 角館の武家屋敷街の外れにある角館を築いた芦名家を祀る天寧寺を起点に花場山~外ノ山を経て角館高校に下山するコースです。
  • トレッキング入口の天寧寺、「戦国時代、東北地方に覇を唱えた会津90万石芦名氏の菩提寺として権勢を誇っていた。会津天寧寺から寛永年間(今から340年ほど前)に分かれて建立された。これは芦名家が角館に移り、菩提寺を建てる必要が生まれ、横手市の正平寺住職鉄心快牛和尚を迎えて開山したものである。曹洞宗の禅寺として県内でも五指に入る寺格を備えている。」と書かれてあります。本堂脇の林道を上がって行くと旧配水場です。すっかり雪景色になりました。
   
  • 大澤事務局長の司会で始まりました。和賀山塊の主の藤村理事からトレッキングの心構えの説明がありました。参加者は秋田市からの方も含めて14名でした。
  • 天寧寺脇の林道を歩いて行くとスギ林を抜けて配水場跡に出ます。
  • 最初に花場山のピークを目指します。ピークからは角館の町並みが葉の落ちた広葉樹越しに良く見えます。この時期ならでは光景です。
  •   旧市役所があった通りは`火除け`と呼ばれた防火帯です。歴史に詳しい青柳さんのお話しでは、昔の宿場町では通りの幅が6間(11m弱)だったそうですが、角館は6間3寸(11m)の道幅で元々広かったそうで、火除けの幅は、その倍の22mにしたのではないかということでした。
     それも、花場山と桧内川との距離が一番近いところに火除けを設け(冒頭地図参照)、北側が武家屋敷、南側が町民の下町と分けたそうで、過去下町で7回の大きな火災があったが一度も武家屋敷には火が移らなかったそうです。明治になり武家屋敷の火事がおきたそうですが、それは電気等が通じたからだそうです。 ウーム勉強になります!
  • 花場山のピークで記念写真です。外ノ山へ向かう登山道、良く整備されています。
  • 10月に支援学校の皆さんと採ったナメコのホダ木にまたキノコが出ていましたが、冷凍状態でした。
  • スギ林の中にクロモジの木があり、冬芽が花芽を伴って今から春の準備です。木に詳しい藤村さんから説明がありました。
  • 手入れの行き届いたスギ林の中を歩きますが、国有林分収育林の契約地でした。気持ちの良い林間です。
  • 今度はオオカメノキがあり、藤村さんが説明します。秋田市から参加の女性が熱心に質問します。
  • 方向標識もNPOの皆さんが設置しました、歩道も以前は藪で歩けなかったそうですが、下刈りが行き届いていて快適に歩けます。
  • 角館高校からの急坂の上の眺望の良いところで記念写真。ここも下刈りが行き届いています!
  • きつい坂が続きますが、所々に階段が設置され、この日のような状況では階段が無いと滑って大変だったと思います。NPOの皆さんの努力がうかがえます!ただ、あちこちにナラ枯れの伐採処理がされており夏には赤くなったナラがかなりあるとのことでした。ここでもナラ枯れが猛威を振るっています。
  • 無事角館高校の自転車置き場近くの歩道入口に着きました。秋田県緑化推進委員会の支援による歩道の看板でコースが分かります。
  • 最後に看板と一緒に記念写真!ご苦労様でした!帰りは山裾の市道を歩いて天寧寺に向かいました。