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 県民参加の森づくり事業を活用

 R3.10.24 八乙女山を守る会が森林整備を実施

  秋田県森林ボランティア団体 八乙女山を守る会
  •  令和3年10月24日 仙北市中仙町八乙女山公園で八乙女山を守る会が森林整備を実施しました。当日は、開会式の時は晴れ空でしたが、作業中は弱い雨が降り続き急斜面の作業には厳しい条件でした。
     今回は、熊の出没警戒警報が全県に出ていることから夏の作業を休止したため、クズのツルが全山に広がり、特にサクラの木を覆うばかりの状況になったことから主にクズのツル切りを行いました。
     また、地元の広報で参加者を募りましたが市民への参加は呼びかけておらず、会員が主体の作業となりました。
     事務局長さんからは「県の熊出没警戒警報はどうして全県に出すのか?夏の下刈りの作業なども休まざるを得なかった。逆にツルが繁茂して茂みだらけになってしまい熊の住みやすい環境になってしまった。現場のことも考慮して欲しい」とのお話しもありました。
  • この日の参加者は総勢16人、山頂の休憩所前で記念撮影。ここに通ううちに皆さんと顔見知りになりました。色んな方から話しを聞かせてもらい本当に人っこの良い方達です。
     後列一番右の方は中学校の先生でした、「学校でもボランティア部を作って活動していますが、こういう活動が大好きです」と頼もしいお話しでした。
  • 開会式の熊谷会長あいさつで「本日は数日続いた雨も上がり天気もよくなった」とありましたが、その後作業に入ると小雨がずっと続き会員からは「会長のあいさつ本当だか?」と冷やかしも? 皆川事務局長(右)さんの作業説明、このお二人がいるからこその八乙女山を守る会だと実感します。
  • とにかく全山をクズのツルが覆っています。このまま冬を迎えるとツルごと雪が積もり、結果耐えきれなくなったサクラの枝や幹が折れてしまうということになり放ってはおけません。
  • 斜面一面のクズ、歩道にもツルが我が物顔で這っています。
  • クズは豆科のため豆の鞘と同じ実がなり、種子も一鞘に10粒ほど入っています。ツルでも増え、種子でも増えるのでまさに手に負えない状況になっています。林業が盛んだった頃はクズノックなどの薬品で退治したこともありましたが、今では道路沿い、畑の際、人家などあらゆるところに繁茂しており、今が花盛りの黄色い悪魔の「セイタカアワダチソウ」と並び里山破壊の大犯人です。
  • 山頂近くから下がっていくように作業をしましょうということでしたが、果てしないクズ攻撃でなかなか作業ははかどりません。
  • 女性陣も歩道脇のクズを整理します。
  • 急斜面のうえジャングルのような状況、さらには降雨の中大変な作業が続きます。
  • 長枝鋏で頑張る面々!
  • 山頂付近のサクラの並木もご覧のとおりツルを取るとすっきりしました。来年のサクラもきれいに咲くでしょう。
  • 歩道も所々維持修繕されており、熊で入山禁止になっていたことがもったいない気がします。
  • 休憩所で一休み、その間も奥羽山脈の山並みを観ながら「あそこが大神成、次が小神成、小滝があって入角の沢、昔は斉内川の流れも違っていた、ここの扇状地は上の方と標高差が100mもある」などと故郷の話しに弾んでいました、皆さん古里が大好きなんですね、八乙女山にかける思いも伝わります。