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 県民参加の森づくり事業を活用

 NPO法人 角館里山再生プロジェクトが国際教養大学生と小倉山の調査を実施

 秋田県森林ボランティア団体 NPO法人角館里山再生プロジェクト
  •  令和4年11月12日(土)に仙北市角館町小倉山において、同法人が国際教養大学生を招いて小倉山の調査を実施しました。仙北市の地域興し協力隊の東風平さんと佐藤さんが国際教養大学のOBということもあり、若い人の視点でどういう森林の整備を進めていけば良いのかを提言してもらうという趣旨です。当日は晴天となり里山の紅葉と合わせ、視界の良くなった林間から角館の市街地が良く見え、いろいろな意見が出ました。
  •  この日は、NPOから藤村副理事長ご夫妻、青柳さん、大澤さんの4名と大曲支援学校せんぼく校の佐々木先生、と仙北市地域興し協力隊の東風平さんと佐藤さんと、国際教養大学から学生4名、福井の12名が参加しました。青柳さんは角館歴史案内人も兼ねておられ、隠れキリシタンや角館の成り立ちについて詳しく学生に説明していました。(写真は隠れキリシタンの墓)
  •  集合場所の小倉山入口です。なぜか佐々木先生は釣りの玉網を改良したキノコ採り器具をお持ちでした、5.4mまで伸びるそうです。
  •  小倉通りからの道路は橋の工事中で通行止めになっています。小倉山入り口は土地改良区管理の水路がありますが、安全に歩けるよう工事しています。
  •  入口付近には水路の調整池があり、大きな鯉が泳いでいます。
  •  急な斜面を登っていくと隠れキリシタンの墓に着きます。以前の記事でも書きましたが、昔佐竹の殿様が秋田に行くときに川を船で渡ったところでもあり、船場と言われていたそうです。教養大の学生さんは、出身が県内2名、県外2名でしたが、青柳さんの思わぬ情報に驚いていました。
  •  葉が落ちて見通しが良くなったので市街地が良く見えます。古城山や外ノ山、花場山など市街地を囲む山々も良く判ります。
  •  さらに登りが続きますが、途中のカエデ類の黄葉が美しく、青空に映えます。
  •  入口から約30分歩き、頂上のお宮で一休み、東風平さんは娘さんを負ぶっていますが、いつも元気で愛想の良い娘さんです。市街地を囲む山の説明は、和賀山塊の主の藤村さんからです。
  •  山頂までは、NPOで歩道を整備したので歩きやすかったのですが、山頂から下りの斜面はまだ歩道が無く藪の中を足場を選んで下っていきますが、かなりの急斜面で学生さん達は苦労して下ります。
  •  付近一帯は、ナラ枯れでかなりの木が枯れていますが、ムキタケやナメコなどの植菌が生えてきており、佐々木先生の器具はこれが目的でした。ナラ枯れも捨てたものではありません。
  •  下りの最後は、水路を横断します。歩いてきたルートですが、藪の中です。
  •  小倉山を下山した方向から観た全景です。下山後意見交換のために東風平さんが経営する農家民宿に向かいます。県道からの入口には「西の家」の看板があります。
  •  民宿(曲がりや)の遠景と入口です。新しい住宅(上右)は大家さんのお宅です。
  •  「西の家」の前経営者の所有者さんの似顔絵と作業場、古民家を利用した民宿です。
  •  藤村副理事長から、地図を見ながら市街地を取り囲む山の森林を整備してきたが、大塚山~七面山~大威徳山~古城山~小倉山を一周するようなコースを作り、街の歴史や武家屋敷などを絡ませて地域興ししていきたい、とのお話しがあり、各参加者から今日の感想や将来に向けた意見交換があり、今後の活動を継続して行こう!ということでまとまりました。森林と地域興しという新たな視点からの取組で非常に大きな意義があると思いますし、今後とも盛り上がるように私も協力したいと思います。