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県民参加の森づくり事業を活用

令和4年度 魚の暮らしやすい川づくり事業植樹際

 秋田県森林ボランティア団体 鹿角市河川漁業協同組合
  •  令和4年9月27日(火) 鹿角市十和田大湯字田代平地区において、鹿角市河川漁業組合が大湯小学校の5年生15名を招き、植樹際を開催しました。
     土地所有者である豊口さんの好意により、牧場付近の草地跡地を広葉樹林に戻そうという取組です。
     戦後の国策で開拓された地域でしたが、近年は牧場経営者も減り、利用していない草地は、近年多発する自然災害に備えて森林に戻し、清流を守り、多様な魚類の生息する川にしようとするのが目的です。
     この日は、秋晴れの快晴でしたが、小学生は元気いっぱいで、ヤマザクラ、ブナの苗木700本を植えました。なお、今年で歴代の植栽本数は1万本を超えたそうです。
  •  大湯小学校は環境問題を学校新聞で取り上げ、市内でも優秀な成績を挙げています、植樹を終え、記念標柱を囲んで関係者の皆さんと。
  •  小学生が現場に着きました、コロナ対策の検温をします。司会進行の中村さん、80歳を超えたそうですが、お年には見えません。
  •  宮野組合長(左)からは、近年豪雨が多く、今年は鹿角地方でも大雨が降った、しかし一方で大雨は自然のミネラルなど栄養ももたらすので、今年のヒメマスは大きくて元気だというお話しや、粗朶沈床という渓流の流れを穏やかにする取組をしているとお話しがありました。宮野さんは鹿角森林組合長も兼任されており、いろいろな角度から森林の役割を説明されます。
     鹿角地域振興局小林農林部長からは、森林の役割や重要さについてお話しがありました。
  •  米代東部森林管理署の三原さんからは、森林から生産される木材が二酸化炭素を固定しており、温暖化防止に役立っていること、鹿角市役所北方課長さんからは鹿角市の森林が担っている二酸化炭素の固定量は排出している量の約7割だが、市としては残りの分をいろいろな取組で減らそうとしていると市の取組のお話しがありました。
  •  鹿角地域振興局森づくり推進課木村班長から植栽の仕方の指導がありました。苗木をポットから出して穴に入れ土を被せ、苗木が抜けないくらいに踏んでくださいとのことです。
  •  いよいよ植樹です。鹿角の植樹には必ず、団体と税事業ののぼりが立てられており、税事業のPRもしてもらっています。大人の皆さんが小学生を指導します。
  •  一人で植えたり、友達と植えたりそれぞれが苗木を植えていきます。DOWAのネーミングが付いた作業服(下段右)を着た方が10名近くおられました。聞いたらDOWAホールディングスと鹿角市河川漁業協同組合が川の水流を利用した小電力発電について契約を結んでいるため植樹の支援に来ているそうです。地域を挙げて水を生み出す森林の再生に取り組んでいます。
  •  植栽が終わり、最後に記念標柱を関係機関の代表と小学生で設置します。
  •  植栽が無事終了しました。隣接には根曲がりササが生い茂っており、黙っているとササに負けてしまいますが、その後の手入れも漁協で管理しているので将来森林に復活するでしょう。