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県民参加の森づくり事業を活用

 白神ネイチャー協会が3年ぶりに植樹際を実施

 秋田県森林ボランティア団体 白神ネイチャー協会
  •  令和4年10月2日、八峰町大嶽平(旧八森中学校裏)において3年ぶりに植樹際を実施しました。当日は快晴で暑いほどの天気となり、100人近い参加者は汗まみれで頑張りました。
  •  植樹会場は3区画に分けられ、それぞれ1~3班に振り分けられた参加者がブナやミズナラを植栽していきます。111本~171本とかなりの苗木を植えないといけないので大変です。
   
  •  集合受付は旧八森中学校(現在は社会福祉協議会)の体育館で行われました。八森中学校は八森町と峰浜村が合併したことで八峰中学校が出来たため、廃校になりましたが、もったいないくらいの建物です。
  •  国道101号線からは、五能線の踏切を渡って中学校に向かう道路に入りますが、入口がちょっと狭いので入りづらいです。踏切を渡るとまもなく元校門が見えます。
  •  立派なグランドもあります、バックネットの裏の山にブナを植栽します。野球部のダグアウト跡には張り紙がありました、秋田工業の陸上部の言葉だそうですが、けだし名言です。
  •  受付の準備、体育館の入口で体温の測定、コロナ対策グッズや記念品の配布、を行います。隣の体育館では当日の手伝いをする東京農大の学生さん達が事前打合せをしています。
  •  いつも親子でスタッフとして働いている事務局の大高さん、娘さんも大きくなりました。受付時間になると大勢の人がやってきました。
  •  開会セレモニーで、山崎会長からあいさつがありました「会長になって3年目だが、コロナで2年植樹際を開催出来なかったので初めての開催となる、一番最初にブナの植樹に取り組むときに東京農大の先生に相談したことから今回も学生さんを含め応援で来ていただいた。海の森、山の森、合わせて二ツ森の森を作っていきたい」等のお話がありました。
  •  東京農大の橘教授のお話しで「地元の方から地質学の先生にブナの植栽について相談があり、そこから縁があってここの植栽のアドバイスさせて貰っている。大学院生の時から関わり、教授になった今は学生を連れてスタッフとして協力している」とのお話しがありました。ご専門は緑化だそうですが、外国産の牧草を使うのでなく、地域産の植物を使っていろいろ実験しているそうですが種の供給など問題もあるそうです。また、今年のブナの実については豊作と言われているが、シイナや虫食いが多いので質的にはどうか?とのことです。 体育館にあったこれも名言です。
  •  セレモニーが終わって、3班に分かれて植樹会場に向かいます。
  •  植樹会場には10分ほど山道を歩きます。山の入口には「秋田県ふるさとの水と緑創造事業、八峰町誕生記念 ブナ記念植樹場所 入口」と書かれた標柱がありました。現地には移動式トイレも設置されています。
  •  現地にはテントも設置され非常事態に備えます。3つの班ごとに植樹の指導も行われます
  •  植樹は、唐鍬で穴を開け苗木をポットから外して植え、標柱として角材を立て、山側にそれぞれの思いを込めてマジックでいろいろ書きます。中段右はイオン環境財団から参加の秋田市の佐々木さん、実は家が私(福井)のそばなのですが、現地でばったり会ってビックリでした、NTTの団体も参加されており、企業の協力もありました。下段左は山本地域振興局から参加した油座さん一家、2歳と4歳のお子さんを連れて参加です、炎天下でも元気一杯でしたが、帰りの車ではぐっすりだったとか、お疲れ様です!
  •  植栽会場からは八森の海が間近に臨まれ、、まさに、山の森、海の森、二ツ森づくりを実感する眺望です。
  •  植栽後に橘教授と、山菜による地域興しや森林林業の在り方、などについてついつい長話をしてしまいました、秋田県の自然のすばらしさを生かしたいとの強い気持ちにぐっときました。植栽地の上部にある16年前に植栽したブナは順調に育っており、一帯がこのようなブナ林になっていくのが楽しみです。
  •  無事植栽を終えたところです。コロナ対策もあり、班ごとの流れ解散でしたが熱中症になる方も出ず、立派に植栽できました、関係者、参加者の皆さん本当にご苦労様でした。