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 篤林家の阿部重助氏の「山遊庭の森」が満開

  •  令和5年4月25日に由利本荘市東由利の阿部重助さんから電話があり、「山のハナモモが満開だから観にきてください」とのことでした。県道からみても目立つのですぐに山が分かります。
     例年は、連休直前に花が開き連休中にはたくさんの人で賑わうそうですが、今年は少雪、温暖により10日ほど早く開花し、現在満開状態です。
     それでは、普段から阿部さんが丹誠こめて手入れされている「山遊庭の森」の花々を皆さんにもご紹介します。
  •  元々は、35年ほど前に、枝垂れモモで一本の樹からピンクと白の2種類の花が咲く品種を2本植えたのが最初だそうです。ハナモモなので食べられる実は成らないそうですが、こぶし大の実が成るそうで種を取り苗にして植えていったということです。
  •  こちらが種から育てたハナモモです。通常台木に接ぎ木して販売されている苗はサクラも含めて病害虫に弱いそうですが、種から育てると枯れないそうです。ただ、親木と違って花の色は2色咲きますが、ピンクの具合は親より劣るとのことでした。
  •  阿部さん宅の県道を挟んだところにある赤花のハナモモ、山に向かう道路の奧にある赤花の樹の親になるそうです。
  •  ハナモモの下には、菜の花が咲いていますが、これも花の時期が合うような品種を選び、堆肥を入れて斜面を耕してから種子を蒔くそうです。通常の菜の花だと樹よりも遅く咲くそうです。菜の花は株立ちになって3年ほどで枯れてしまうので毎年自分で種を採取しそれを撒いているそうです。
     また、ハナモモの枝振りも見事ですが、これもこまめに剪定し、消毒しているそうです。枝を剪定すると世悦断面に殺菌剤を塗って枯れ込むなまいようにするそうで、「樹はただ植えても育つものではない。植樹祭で植えた苗木はあちこちで枯れているよ。」とおっしゃってました。
  •  阿部さんはシイタケを出荷しているので、植菌の作業中でしたが、私を含めてひっきりなしにお客さんが来るので仕事が進まないのに丁寧に説明していただきました。5月1日には地元保育園の児童さんがシイタケの収穫体験に来るということで、毎年楽しみしているとのことでした。御年85歳ですが、かくしゃくとしておられ、終始笑顔で山が大好きなのが伝わって来ます。
  •  場所は由利本荘市から国道107号線で東由利方面に向かい、大曲に行く県道30号線に乗り換えるとすぐに阿部さんのお宅があります、山遊庭の森はその裏山になります。
  •  いろいろなマスコミ等でも紹介されていますが、花時には是非訪れてみてください。なお小屋の横にあるのは八重桜でこちらは早めに散るそうで、そろそろ花びらが舞っていました。