本文へスキップ

県民参加の森づくり事業を活用

二ツ井宝の森林(やま)プロジェクトが森林(やま)の手入れ体験を実施

秋田県森林ボランティア団体  二ツ井宝の森林(やま)プロジェクト
  •  令和5年9月10日(日)に、能代市二つ井町梅内地区において、二ツ井宝の森林(やま)プロジェクトが林業体験のイベントを開催しました。今回は、秋田市や三種町の参加者を含めて10名がエントリーしました。
  •  今年は9月に入っても気温が下がらずこの日も真夏並に気温が上がりましたが、スタッフの皆さんの細やかなサポートにより、参加者は汗まみれになりながらも作業に勤しんでいました。
  • 初めに元種梅保育園を改良したコミュニティセンターで開会式を行いました。参加者10名に担当スタッフが1人ずつ付くという万全の態勢です。
  • 参加者のそれぞれの自己紹介と、スタッフの紹介があり自分の担当の確認をします。
  • 昨年の集合場所が梅内聚落会館だったので、そっちに行きましたが、今年から会場が変わりコミュニティー会館になりました。保育園跡なので立派な建物です。
  •  野呂地区長から開催のあいさつがあり、船山事務局長から梅内地区の森林の状況、宝の森林(山)プロジェクトの取組状況、本日の日程などの説明がありました。ちなみに梅内聚落は160世帯、人口400人ですが、聚落林が700ha、個人有が1200haとかなりの大山持ちです。
午前中の部  チェンソー体験
  •  コミュニティー会館から車で旧米代線にある聚落林に移動して、準備体操の後で参加者は防護服を身につけて各自にチェンソーが渡され、担当のスタッフからチェンソーのエンジンのかけ方を習います。私は、昨年は取材が主体だったので殆ど作業に参加しませんでしたが、今回はびっちり作業させていただきました!
  •  白神森林組合に勤務する若手のスタッフから間伐木の伐倒について説明と実演がありました。安全確認の笛の吹き方、受け口の作り方、追い口の伐り方など大変明解で分かり易く、もちろん伐倒も見事でした。森林組合での働き方も伝わって来ます。
  •  既に伐採されている木を玉伐りするために参加者は2人1組になり、スタッフがマーキングしたところをチェンソーで伐っていきます。私は、佐藤さんと同じ組になりましたが、担当スタッフも佐藤さんでした。担当の佐藤さんが、難しい場所や態勢の取り方などをその都度指導して下さり、次第に慣れて来ました。刃物を扱うので緊張するのか汗がしたたります。
  •  女性参加者も熱心にチェンソーを操作していました。日ごろのストレス解消?
  • 休憩時間には、伐った丸太に腰掛け、水分を補給したり作業について話し合います。
  • 休憩後に伐った丸太を道路脇まで運び(結構重い)、軽トラに積んで午後からの作業場まで運んで下ろします。午前中はここまで。
お昼休み
  •  昼食のためコミュニティー会館に戻ってきました。壇上のテーブルにはプロジェクトで作成している、手前から掛けスギ君、円盤、燃えスギ君、植えスギ君の製品が見本で置いてありました。いずれも二ツ井の道の駅で販売しています。
  •  さて、昼食のメニューです。左はおかずの煮物、ミズを載せたハンバーグ、ブルーベリーのゼリーなど、右は古代米を使ったおにぎりと漬け物、田の原という店で作ったそうです。大変美味しくいただきました。
  • 昼食後に佐藤さんが川ガニを見せてくれるというので有志で見に行きました。種梅川でカニ籠を仕掛けて取ったカニを聚落の山にある沢にカボチャをエサにして大きなカゴに入れ飼っていました。これからミソが美味しい季節だそうで羨ましい限りです。
午後の部 木工体験
  •  午後は作業場に行って、午前中の丸太を加工します。イスとスエーデントーチのどちらかを選びますが、私は昨年トーチを作ったのでイス造りにしました。イスが8人と多く、午前中の丸太では細いので前に伐っていた丸太を利用することになりました。丸太は真っ直ぐに伐るためプロが伐ってくれました。
  •  スエーデントーチは見本に火を付けてくれました。勢いよく燃えていますが、1時間半は持つそうです。災害時やキャンプなどに便利でそのまま鍋をかけて料理もできます。
  •  イス造りは、まず樹皮を剥がします。ナタで切り目を入れてナタを差し込むとキレイに剥けます。
  •  皮を剥いだら台に載せ、グラインダーでキレイに仕上げます。高さは40cmにしてあり座り心地が良いようになっています。
  •  丸太を伐ってチェンソーの練習をしてください、とのことでしたので何回も伐りました(右は私)、我ながら昨年よりはうまくなった気がします。
  •  現地での作業が終わり、片付けを皆でやり、無事終了です。かなりの炎天下でしたので疲れましたが、スタッフの皆さんはもっと大変だったと思います。ご苦労様でした。
  •  最後はコミュニティー会館に戻り、各参加者が感想を述べ、安井副地区長のあいさつで終了しました。ハードですが、山仕事の魅力が十分楽しめるメニューでした。参加者は全員満足して家路につきました。