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県民参加の森づくり事業を活用

 湯沢市 「森人(もりうど)の会」が森づくり活動

 秋田県森林ボランティア団体 「森人(もりうどの会)」
  •  令和5年6月18日(日)に湯沢市小野字大清水地区「雄湯郷(ユートピア)手づくりの森」において、森人の会が森づくり活動を行いました。今年4月の活動の際に取材に誘われていましたが、他の団体の活動と重なり行けなかったため、昨年来久しぶりの再会です。
     秋田市を出るときは、バケツをひっくり返すような雨とカミナリで大丈夫かと思いましたが、広域農道を羽後町まで行くと雨が止み、湯沢市の現場では殆ど降られませんでした。私は最近の山行きで4回連続で雨降りだったため、またかと思いましたが、自称「晴れ男」の片野会長のお陰で快適でした。
  •  朝のミーティングです。片野会長から「今日は県の雄勝振興局から髙橋さん、サポートセンターから福井さんの二人が取材に来ているので緊張しないで作業してください!」とあいさつがありました。この日は天気の具合もあり、参加者は10名でした。何よりもここの皆さんは楽しく作業されているので私までウキウキします。
  •  いつものとおり、道具類は片野会長と猪股さんが車に積んで現地に運びます。今回は新しい会員で湯沢市のヤマモ醤油から澤口さんが参加されました。ヤマモ醤油の社長さんが本来参加したかったそうですが、多用のため澤口さんが体験参加の形で来たようです。
  •  皆さん車にある道具をそれぞれが持って山に向かいます。
  •  おなじみのウッドデッキとテラスです。ウッドデッキの方は前回5月の作業で板を打ち付けたそうです。今日はテラスの方の板張りです。雄勝地域医振興局の髙橋さんが税事業PRののぼりを組み立てています、4月の活動参加と合わせ2回目のだそうです。
     なかなか森林ボランティアの現場では県職員を見かけることがありませんが、こうして活動を見守ってくれていると安心します。
  •  皆さんそれぞれの仕事に取り組みます。板張り班、下刈り班に分かれて作業します。
  •  下刈り班は、手鎌とエンジン草刈り機でかなりの面積を刈っていきます。女性(中段)が持っているのは充電式の草刈り機で、電気は1時間ほど持つそうです。「軽くて自分の体力に合っているし、エンジンを掛けたり混合燃料を使わなくて良いから楽ですよ」ということでした。普段の家の作業でも充電時間に休めるので無理して体力を使わないので体に良いそうです。
  •  こちらは、テラス板張り班です。冬の間は積雪が多いため、部材は外してシートで覆っていました。
     部材には一つ一つに並べる番号が振ってあり、これを一定の隙間をもって並べるために板に釘を打ち付けた治具を使っていました。猪股さんが考えたそうで以前は板をしょっちゅう落として拾うのが大変だったそうです。手すりを付けて完成間近です。
  •  昨年整備していた歩道とホダ木を見てきました。歩道はしっかりと踏み跡が付いて歩きやすくなっていました。4月の植菌作業の時にはかなりのキノコが発生して参加者全員で分けたそうです。私は参加出来なかったので残念です。
  •  隣の元の東山森林公園に行ってみると斜面に植えた広葉樹は結構育っていました。平成時代に植えた苗もあるようであちこちに標柱が残っています。丁寧に下刈りされているので管理はしっかりされているようです。しかしトイレや管理棟などはまだ立派な建物が残っており、森林公園の廃止はつくづく勿体ないと思います。
     また、昨年書きましたが水道が止まったため森人の会の拠点となっていた小屋の水も使えず不便になりました。髙橋さんも言っていましたがすべての機能を廃止するのでなく水道くらいは使えるようにならないのか、と思いますが・・・。
  •  結構な時間働いたので、休憩時間です。おやつをほおばりながら世間話に花を咲かせます。片野会長が主催している「親父の会」では、子ども達に川遊びを教えたり、ホタルの見学会をしたり様々な活動をしているそうです。ここの活動のみならず地域のために頑張っているんですね!
  •  林内には、ナラ枯れや松くいで枯れた大木があり、危険な木は会員が伐採しており、ポッカリ空いた空間には昨年ミズナラを植えましたが、あちこちに自然の芽生えも見られました。順調に育って欲しいものです。
  •  林内もすっかりキレイに刈り払われ、森のテラスも完成です。お見事です!