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県民参加の森づくり事業を活用

あきた白神の森倶楽部が地元高校生に植林体験と岳岱自然観察

秋田県森林ボランティア団体 NPO法人あきた白神の森倶楽部
  •  令和5年9月8日(金)に藤里町粕毛地内で、NPO法人白神の森倶楽部が能代高校二ツ井キャンパスと一緒にスギを植栽し、その後、岳岱自然観察教育林において観察会を実施しました。
  •  当日は台風崩れの熱帯低気圧の影響で天気が心配されましたが、良い天気になり予定通り行われました。
  •  参加者は、高校生1年生16名と3年生、合わせて33名、林野庁藤里森林生態系保全センターから4名と地元森林ガイド4名、ボランティアが約10名と総勢50名近くが参加しました。
  •  植樹が終わって生徒全員で記念標柱を囲んで記念撮影。
  •  集合場所のNPO事務局。昨年まではカフェ「岳」がありましたが、残念ながら廃業されました。入口でフクロウのチェンソーアートがお出迎えです。
  •  三種町の田村さんが生産しているスギのコンテナ苗100本が用意されています。従来の裸苗を生産する業者が殆どいなくなり、コンテナ苗が主流になりました。植付けの専門器具も10本ありました。
  • 資材を置いている倉庫の一角は、サウナハットの販売所になっています。面白そうです。
  • 見たことのある人がいるな、と思ったら昔林野庁から県に出向されていた仙北谷さんでした。林野庁を退職後は、能代の自宅から藤里生態系保全センターまで通って管内を見回っているそうです。いやあ懐かしい!
  •  生徒を乗せたバスが2台到着し、生徒が整列します。写真順に武田事務局長から参加者の紹介があり、見上NPO理事長、学校側、藤里森林生態系保全センター所長とあいさつが続きました。
第1部 スギの植栽
  •  さあ、いよいよ出発です。3年生が記念標柱を持って山に向かいます。
  •  昨年の植栽地は集合場所から5分ほどでしたが、今回は結構歩いて奧に向かいます。標柱係大丈夫かな?
  •  無事現地に着きました。武田さんが、秋田県におけるスギの状況や、コンテナ苗の説明と植付け専門器具で植え方を実演します。
  •  1年生は奧から、3年生は手前から植えていき、出会ったところで終了という手順です。植える場所は間伐したときの道路跡地で、石ころが多く植えけ器が石に当たり苦戦していますが、若さでどんどん植えていきます。
  •  コンテナ苗は植え穴が小さくて済むのと足で踏みつけると簡単に終了します。周囲の森林は複層林に仕立てているそうですので、ここも将来は複層林形になるでしょう。
  •  途中には昨年植えたブナがありますが、順調に育っています。
第2部 岳岱の自然観察
  •  集合場所に戻り学校のバスに乗って岳岱に向かいます。我々は3年生のバスに同乗しましたが、バスガイドは地元のガイドの大森豊さんで白神山地に相応しいお名前です。周囲の景色から白神山地が世界遺産になった由来、植物の名前など何でもオールマイティーで楽しく移動時間を過ごせました。
  •  岳岱の前にあるくるみだいチャンプ場でお昼を摂ります。トイレ、東屋、炊事場など揃っている立派なキャンプ場です。生徒さん達がいなくなったので探したら川で遊んでいました、この日も暑かったです。
  •  岳岱に着きました。トイレも設置されています。4班に分かれて、ガイドさんに付いていきます。我々は田口さんのガイドに付きました。
  •  400年ブナは昨年11月に倒れ、既に朽ち始めていましたが、樹冠が広く空いてこれから幼い樹が育っていき将来は立派なブナが育っているでしょう。
  •  岳岱の新たなシンボルとなった岳岱大ブナと狛犬シナノキです。道路からすぐ近くにあります。
  •  ブナの樹幹流によりできた黒い筋、長年の水の流れにより蘚苔類が付いたものだそうです。秋のギンリョウソウはモドキが付くそうです。あちこちに咲いていました。
  •  途中でトンビマイタケが出ていました。鹿角森林組合長の宮野さんに言わせると秋に出るトンビマイタケは肉厚で美味しいそうです。近くには腐りかけのトンビマイタケがたくさん残っていました。お盆前なら食べることが出来たようです。
  •  帰りはまた1時間かけて集合場所まで戻り、無事解散しました。岳岱までの道は夏の豪雨で閉鎖されているものと思っていましたが、10年ほど前の大雨であちこち崩れ1年以上かけて関係者で整備した結果、今回の雨では被害が無かったようです。
  •  いずれにしても、事故も無く無事終了しました。高校生の皆さんに森林の大切さが伝わったかな?
  •  この度全国森林レクリエーション協会から、NPO法人白神の森倶楽部が林野庁長官賞を受賞されたので関係記事を掲載します。本当におめでとうございました!