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県民参加の森づくり事業を活用

二ツ井宝の森林プロジェクトが恒例の森林の手入れ体験を実施

秋田県森林ボランティア団体 二ツ井宝の森林(やま)プロジェクト
  •  令和6年6月16日(日)に、能代市二ツ井梅内地区において、標記林業体験が行われました。今回も男鹿市、能代市、東京都などから10名の方が参加しました。私は、昨年の秋の体験に参加しましたが、今回は春参加にしました。
  •  数日前の天気予報では雨となっていましたが、午後3時近くまで天気が持ち、今年の好天記録はまだ続きそうです。
  •  昨年同様、コミュニティセンターが集合場所になり、早速開会式が行われますが。参加者1人1人にプロジェクトの会員が付いてくれます。今回は女性の参加はありませんでした。
  •  国道7号線から梅内地区に入るところに薪販売の看板があります。ほどなく駐在所があり、そのすぐ裏手にコミュニティーセンターがあります。
  •  元二ツ井町立保育園を改良したセンターは立派な建物です。道路側にあった建物は壊れたままになっていますが、良い目印になります。
  •  舞台の上には掛け杉くん、生え杉くん、燃え杉くんの3兄弟が見守ります。間伐材で作ったオリジナル商品で道の駅ふたついでも販売しています。
  •  船山事務局長の司会で開会式が始まりました、当日は東京で二ツ井出身者の会があるそうで野呂会長はそちらに行っているため欠席です。
 
  •  参加者の前にはヘルメットとチェーンソーの防護ズボンが置かれ、それぞれに付いてくれる会員と隣同士になり順番に自己紹介します。大阪から藤里町に移住してきた方もいました。
  •  開会式後は、現場まで車で移動しますが、薪作りの小屋から林道を2kmほど行く初めての場所でした。最後の上りは全面コンクリート舗装の林業専用道が作られており乗用車でも問題無く行けます。さすが梅内聚落の山林は手入れが行き届いています。
  •  参加者はここでヘルメットと防護ズボンを身につけます。講師役の安井賢太さんがチェーンソーやエンジンのかけ方などについて分かり易く説明してくれます。
  •  次に伐倒するため、受け口を作る説明をします。枝の付き具合、周囲の木の混み具合など色々な条件を判断して伐倒方向を定めます。
  •  安全を確認しながら伐倒にかかりますが、チェーンソーで伐るのではなく、くさびで方向を定めて倒すとのことです。そのためツルと言われるちょうつがいの役目をする切り残しを利用します。
  •  伐倒は迫力があります。伐根を利用して、受け口、ツル、くさびの入れ方などを説明します。
  •  2人一組で伐倒木を伐っていきますが、私は大良さんとセットになり安井唯男さんの指導で枝払いや丸太を伐っていきます。丸太が浮いているところでは、上から伐っていくとチェーンソーのバーが挟まれますが、「一気に上から伐ろうとせずに、下からも伐るように」という指導でうまく伐れるようになりました。
  •  なかなkチェーンソーを使う機会が無いので、すぐに忘れてしまいますが適切な指導で勉強になります。
  •  伐採の作業を進め、伐った丸太は道路脇まで運びます。
  •  さらに丸太は、軽トラに積み込み作業場まで運びます。これが結構重いんです。
  •  ここで小休憩、道路脇の斜面にモミジイチゴが成っているのをつまみます。かなりの汗をかいたので、ほど良い甘酸っぱさの木イチゴで喉が潤います。
  •  作業場に着いて、丸太を下ろし、薪割り機で割る用意です。積んである薪は販売用のもので柱と柱の間にあるもので1棚半だそうで、軽トラ4台分です。
  •  薪割り機に丸太をセットして、船山さんが作業工程を説明し、参加者が代わる代わる薪割りを体験します。機械が割るので基本的には力は全く要りません、レバーを前後に動かすだけです。
  •  機械は、能代市の地域興し事業により9割補助で買い、6万円ほどの持ち出しだったそうです。
  •  午前中の仕事はここまでです。
  •  お昼ご飯は、地元の安井さんが作った料理です、白米と古代米のおにぎりに煮物やピクルスなどのおかずです。とてもおいしくぺろりといただきました。
  •  昼休み中に佐藤信夫さんから声がかかり「うちの庭見に行くか」と言われたのでご一緒して見学させていただきました。私はバラが大好きなのですが、佐藤さんはバラとともに様々な植物を植えられておりバラ用のフェンスやパーゴラなども自作の素晴らしいものでした。秋田では殆ど見ないハスカップも植えられていました。
  •  午後からは作業場に戻り、木工担当の佐藤信夫さんのあいさつ、説明があり、イスとスエーデントーチの作成になりますが、雲行きが怪しくなってきました。
  •  スタッフから丸太を伐ってもらい、スエーデントーチはチェーンソーで十字に切り込みを入れ、中央にドリルで穴を開け、サンダーで表面をキレイにします。
  •  イスの場合は、自分で選んだ素材をサンダーで磨きます。参加者があちこちで作業を進めています。14時半過ぎにはポツポツと雨が落ちてきましたが、何とか同時作業で進めたので終了しました。
  •  あっという間に片付けて、最後のお楽しみのミズ採りに向かいます。
  •  車で移動し、ミズ山に行きますが、まさにミズだらけで10分ほどで山のように採れました。家族へのお土産です。
  •  最後にコミュニティーセンターに戻り作成した製品を前にして閉会式です。佐藤さんからお礼のあいさつがありました。地元で生産したそばをいただき、林業体験が無事終了しました。
  •  関係者の皆さん、ご苦労様でした、そしてありがとうございました。感謝!感謝です!
  •  私の担当をしてくれた安井唯男さんからは「来年も来いよ!」と言われました、勿論参加します!
  •  ところで、秋田への帰り道はかなりの雨が降りました、ジャストタイミング!でした。