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角館里山再生プロジェクトが支援学校と森林整備活動

秋田県森林ボランティア団体 NPO法人角館里山再生プロジェクト
  •  令和6年9月11日(水)に仙北市角館町の妙徳寺の七面山において、角館里山再生PJが大曲支援学校せんぼく校中学部の生徒さんと一緒に森林の手入れをしました。
  •  県内は今年の夏もかなり暑かったのですが、9月になって朝晩はやや涼しくなってきたものの日中は真夏と変わりません。今日も30℃を優に超えて汗だくになりました。それと大変蒸し暑く蚊の襲撃がすごくてあちこち刺されました、蚊取り線香を下げてくれば良かったと反省です。
  •  今回はNPOの皆さんに加え、秋田森林管理署から佐渡森林技術指導官を始めとする多くのスタッフが駆けつけてくれました。支援学校からは7名の生徒さんが参加されました。
  •  妙徳寺と3本の枝垂れサクラもすっかりお馴染みになりました。 今回は住職さんが不在でした。
  •  境内には初秋の花が咲き誇っていました。上左のシュウカイドウ、上右のヤブラン、下左のツルボ、下左のギボウシ、暑さの中でも季節は確かに秋に向かっています。
  •  管理署の皆さんは早くから来られていて、祖師堂のある山の上に資材を運んだり準備をしていました。NPOのメンバーも揃い、打合せをしたり掃除用具を寺から借りたりして準備万端です。
  •  生徒達が学校から歩いてやってきました。歩くと15分は掛かります。始めの会では佐々木NPO理事長が今日の目的や作業などを説明しました。掃除道具などを持って山の上に向かいます。
  •  山では、大澤事務局長が生徒達を班分けし、対応する大人を割り振って作業区域を決めました。
  •  班分けが済むと、大人と生徒達との自己紹介です、昨年までは無かったのですが、心の垣根を外す良い試みです。
  •  大人も一緒になって、枯葉や枝などを集めてブルーシートまで運びます。生徒達は一生懸命働きます。大人との共同作業は将来きっと役に立つと思います。
  •  作業が一段落すると万華鏡に境内から拾ってきた落ち葉を鋏で刻んで入れ、くるくる回して空を見上げるとキレイな模様が浮かび出ます。これも初めての試みで、さすが大澤さん、アイディアマンです!
  •  生徒達も夢中になって喜んでいました。
  •  次は、佐渡さんから森に生えている樹の説明や今問題になっているナラ枯れのメカニズムなどイラストや写真入りの立派な資料で教えていただきました。実に分かり易い説明でした。
  •  丸太伐りも体験しました。ノコギリを使ったことの無い生徒達でしたが、引いたり押したりを繰り返すうちに上手になってきました、伐ったホオノキは紙やすりで磨き記念のコースターになりました。
  •  順番待ちしている間に、世界一重い木のリグナムバイタ、と軽いバルサを持ってみて重さの違いを実感したり、スギやヒノキの木片のにおいを嗅いだりします。
  •  佐渡さんからは、昭和40年代のチェーンソー(9.9kg)と現在の同じ能力を持つチェーンソー(3kg)を持って比べてみようということで何人かが挑戦しました。昔のチェーンソーはかなり重くて子供が持つには重過ぎますね。
  •  実際にチェーンソーを使う現場を見せるということで、境内にあるカエデの太い枯れ枝をロープで安全を確保して伐採しました。倒れるときのドーンという迫力ある音に生徒達は驚いていました。
  •  最後に下山して終わりの会が開かれました。生徒の代表から感想が述べられ、佐々木理事長と佐渡さんから講評がありました。生徒達が作った記念品がNPOと管理署に送られ無事終了しました。
  •  今回は盛りだくさんのメニューで、生徒達には良い思い出になったと思います。
  •  また、管理署の皆さんは以前からもそうですが、森林についての説明が見事で分かり易くて感心してしまいました。