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NPO法人角館里山再生PJが支援学校小学部と「里山遊び」を実施

秋田県森林ボランティア団体 NPO法人角館里山再生プロジェクト
  •  令和6年10月10日(木)に、仙北市角館町の大曲支援学校せんぼく校敷地内において、標記の里山体験が実施されました。
  •  秋らしい天気でさわやかな晴天でしたが、思えば昨年の時はすぐ近くの病院のモミの樹にクマが登ったうえ籠城して大騒ぎになっていました。今年は全般的に木の実が豊作なので街中の騒ぎはありませんが、住民が慣れて通報しなくなったのではないか、とか?
  •  支援学校の入口付近にグレーシートを敷いていろいろな体験をしました。NPOの他に秋田森林管理署、仙北市教育委員会の方々が協力されました。
  •  生徒が来る前に皆で準備です。シートを敷いて、机を置いたり体験の道具を揃えたりと協力しあっています。
  •  生徒が揃い、髙橋先生の司会で始めの会が始まりました。生徒さんは7人です。
  •  今日は、3部構成で最初は秋田森林管理署の担当です。森林管理署は武家屋敷の裏山で、国有林である外ノ山についてNPOと利用協定を結んでいる関係でいつも協力してくれるということです。
  •  佐渡さんからあいさつの後で、見てみよう、触ってみようということでいろいろ体験します。それにしても国有林の方は芸達者ばかりです。
  •  初めに机に置かれた、同じ大きさのいろいろな樹種の木材のその重さの違いを体験します。また、スギとヒノキアスナロのチップの匂いを嗅ぎますが、アスナロは温泉の匂いという感想もあります。様々な樹種の標本で色や年輪の違いを見ます。オオスズメバチの標本を見ていた生徒が針が見える!と驚いていました。
  •  秋田森林管理署の第2弾は、ラワンの種が遠くに種を飛ばす仕組みを考えよう、ということで薄い木片2枚を貼り合わせゴムで飛ばすという体験です。
  •  木片は反りを付けないと飛ばした時にクルクルと回りません、組立も簡単なようですが、生徒に大人が付いて一緒に作業しますがなかなかうまくいきません。
  •  あちこちでうまく飛ぶようになると歓声が上がります。
  •  第2部はNPOの担当で、大澤事務局長から万華鏡で秋の落ち葉を見てみよう!ということで、まず万華鏡を組み立てます。先日の中学部の時も体験したので佐渡さんからもアドバイスがあります。
  •  NPOの会員が拾ってきた落ち葉をハサミで刻み、万華鏡の中に入れてからクルクル回すと、先生も「わあ、きれい!」と夢中になっていました。それぞれが作った万華鏡は名前を入れて持ち帰り、中学部や高学部の先輩にも見てもらうそうです。
  •  第3部は仙北市教育委員会の伊藤さんによる紙芝居の読み聞かせです。森のともだちという物語でオオカミと動物たちが友達になっていく話しです。伊藤さんは初めてと言っていましたが、生徒達は夢中になって聞いていました。声の強弱や感情がこもって楽しい素敵な物語でした。
  • 終わりの会では、NPOの佐々木理事長から、最近クマが何故人里に出てくるのかという話しや、角館はいろいろな里山に囲まれており自分達が小さい頃は山で遊んだが、最近は荒れてヤブだらけになっているのでNPOで手入れしているという話しがありました。
  •  最後に生徒それぞれと先生方から「普段体験できないことをいろいろできて楽しかった!」と感想が述べられました。短い時間でしたが、思い出一杯の体験「里山遊び」でした。さすがアイディアマンの大澤さんご苦労様でした。
  •  今年も支援学校の皆さんとNPOのいろいろな活動を取材してきましたが、地域の人達とふれあうことが生徒達のこれからの人生にきっと役に立つとつくづく思います!