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県民参加の森づくり事業を活用

NPO法人白神ネイチャー協会 令和6年度きのこ植菌体験教室

秋田県森林ボランティア団体 NPO法人 白神ネイチャー協会
  •  令和6年4月20日(土)に八峰町八森ぶなっこランドにおいて、白神ネイチャー協会が一般市民を対象に植菌体験教室を開催しました。
  •  今回も50人の募集でしたが、スタッフと合わせると70人以上の参加者がありました。例年だと駐車場の脇に残雪があるのですが、今冬の少雪と最近の暖かさで周辺には雪がありませんでした。
  •  ただ、この日は肌寒く、霧雨状の雨が降っておりヤッケを着ながらの作業になりました。 
  •  開会式では、山崎会長が来られなかったため副会長があいさつをしました。当初は人数が少ないのかなと思いましたが、始まってから続々と人が集まりました。
  •  あいさつの後で、副会長が種駒の打ち方を実演します。また、きのこの成分が体に良いことや小さい頃はキノコが嫌いだったが、今では大好きになった話しをされました。
  •  いつもは植菌後に応募者にホダ木を配布するのですが、今回は駐車場で始まる前に配布してくれました。昨年種駒を打ったホダ木のため、今秋にはキノコが発生します。植菌体験で打ったばかりのホダ木を貰っても個人ではなかなか管理が難しいのでありがたいです。しかも1本500円です。
  •  ぶなっこランド入口には、きのこトンカチ、なめこ種駒が用意され、参加者それぞれが持ちます。最初はナメコの植菌で森産業の種駒です。
  •  前半は、ナメコ200本の植菌です。隅には後半のシイタケ150本分が積んであります。1本に約40個の種駒を打つので計算上は14000個になります。これがなかなか大変です。
  •  さあいよいよ植菌開始です、応援部隊も続々と詰めかけ、人が多くなりました。幼児からお年寄りまで皆さん全集中で、トントンカチカチと駒を打っていきます。乾いた音が快くストレス解消になります。
  •  今回は当サポートセンターの森合専門員も参加しましたが(写真左下)、腰痛持ちの森合さんには相当きつい労働だったようです。
  •  ぶなっこランドの中にはジオパーク関連の展示があり、町内で取れた化石や鉱山の歴史を知ることができます。何回も訪れているのですが、八森の銀山が日本一の産出量があったことを今回初めて知りました。展示をよく見ると勉強になります。
  •  皆さん黙々と打ち込みを続けます。終わったホダ木はスタッフが回収し、軽トラまで運び、打ち込み漏れがないかチェックしてホダ場まで運びます。
  •  ナメコの原木は、仮伏せのため井桁に組んでシートを掛け養生します。菌が回ったら地面に伏せるように置き、キノコの発生を待ちます。
  •  こちらはシイタケのホダ場です。仮伏せが終わると本伏せですが、ナメコと違ってホダ木を立てて養生します。春キノコが結構出ていました。
  •  事故も無く無事終了しました。350本の原木に2時間近く頑張って植菌しました。事務局の大高さんからお礼のあいさつがあり解散しました、皆さんお疲れ様でした。
  •  駐車場脇にはヒマラヤユキノシタが満開になっていました。翌日は打って変わって好天になり山並みが一気に春色になりました。今年の春は随分早くやってきました。