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県民参加の森づくり事業を活用

NPO法人 白神ネイチャー協会が「すぷりんぐ in 留山」を開催

秋田県森林ボランティア団体 NPO法人白神ネイチャー協会
  •  令和6年4月29日(日)に八峰町八森の留山で、標記の森林学習会が開催されました。当日は雲一人無い素晴らしい天気になりました。9時出発で水の目林道入口から歩く組と、10時出発で留山から歩く組に分かれての募集でしたが、希望者が多いためバスを増発したそうです。私は9時出発の組と一緒に歩きました。
  •  9時出発組の開会式です。集合場所はぶなっこランドの向かいにある白神ふれあい館で、NPOの活動拠点になっています。先週の植菌体験の時は背景の山が色付いていませんでしたが、ヤマザクラも咲きすっかり春の緑になりました。
  •  9時出発は3班に分かれましたが40人以上集まりました。10時出発を含めると60人以上にはなりそうです。
  •  白神ふれあい館の正面と内部です。階段下の机では、いつもお世話になっている事務局の大高さんが娘さんと受付をしています。
  •  普段であれば二ツ森登山の基点にもなるのですが、残念ながら一昨年の水害で道路が全面通行止めになっています。先週は林道米代線も不通で藤里町のフォーラムに行くまで遠回りしました。水沢ダムの奧のブナ公園も通行止めで、秋田県側の白神山地は殆ど壊滅状態です、早く復興して欲しいものです。
  •  開会式では、山崎会長が「晴れ男の山崎です!」とあいさつしましたが、本当にこのNPOのイベントでは晴れることが多いです。9時出発組の3班のガイドさんの紹介も行われました。会長は10時発の4班のガイドだそうです。
  •  留山は、殆どが合併前の八森町有林であり、森林を現状維持するためにガイドが付かないと入山出来ない山です。今回のガイドさんは町認定のガイドさんになります。
  •  開会式後にそれぞれ班別にバス2台に乗り込み、約10分ほどで水の目林道入口に着きます。私は2班になり、ガイドは桜田さんです。個々に班に分かれて歩きだします。
  •  身支度する参加者と桜田さん。「水の準備は良いですか? 班から離れないでください」などの基本的な注意事項が伝達されます。
  •  早速ナルコユリがあり、ガイドの説明があります。竹の立派な林がありびっくりしました、こんな県北部に竹林があると思いませんでした。沢の音を聞きながら歩きます。
  •  林道の法面を使ってのガイドさんの質問「山は2つの方法で出来ます、何と何でしょう?」正解は「火山の噴火と地面の隆起によって盛り上がる」です。ではこちらの山はどちらでしょう?答えは「断面をみると昔は海の底だったことが分かるので火山ではありません」です。僕たち勉強になったでしょ!
  •  林道をどんどん歩きます。オドリコソウ、ラショウモンカヅラ、ウマノアシガタなどの春らしい植物をガイドさんが説明していきます。
  •  前の班が動かないで皆さんが一個所を観ているので何かと思ったらオオルリが枝に留まっていました。渡り鳥でなかなかみる機会が無いのでラッキーでした。林道は上流部に来るとかなり荒れてきて車では来られません。
  •  留山入口に近づいたところの沼にサンショウウオの卵がありました。また斜面にはニリンソウの群落やシラネアオイがあちこちに花を咲かせていました。
  •  やっと留山入口に着きました。ここまで1時間半歩きました。小休憩を取り留山に入ります。
  •  入山者をカウントするセンサーを通って森に入ります。オオカメノキの花が咲いています。
  •  木道が整備され気持ちよく歩けます。お馴染み?のクマの爪痕、あちこちの大木に付いています。登るときは短い痕、下りるときは長い痕が付くそうです。
  •  今年はブナの雄花が積もるように落ちています、昨年はブナの大凶作でツキノワグマの異常出没が問題になりましたが、今年は大丈夫? ヒメアオキの雄花も咲いていました。
  •  ブナの大木は、樹の重みで下部がしわしわになるので「象の足」と言われているそうです。
  •  ブナの実の豊凶を調べるためのトラッピング装置、林野庁で行っていますが今年はどうかな?
  •  留山の最高点を越え、下りに入ります、大高さん親子も追いつきました。下りは急なのでゆっくり!
  •  フジのツルが分岐してアーチになっているところがあります、走って下ると首をつりそうな?
  •  ここの沼にもサンショウウオの卵がありましたが、前のよりもブヨブヨのような気がします。沼の斜面にはシラネアオイが咲いています。
  •  留山で1時間、林道歩きと合わせると2時間半以上歩きました。ご苦労様でした、バスが迎えに来ており、帰りは10時発の組も一緒に3台で戻りました。
  •  閉会式はぶなっこランドの駐車場で行われました。会長からは秋の留山にも是非来て下さい、と言われましたので「ハイ、来ます!」と心の中で答えました。ガイドの皆さんもご苦労様でした。
  •  終了後に会長にご苦労様でした、ありがとうございました、とお礼を言うと「やはりイベントは天気が一番ですね!」と晴れ男を強調されていました。楽しく勉強になる散策でした!