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モリエールあきた

 
 2013年10月26日、「鳥海山にブナを植える会」の植樹活動が、鳥海山3合目霊峰公園付近で開催されました。「鳥海山にブナを植える会」は、伐採されてしまった森林にブナを植えて豊かなブナ林を再生しようと平成6年から植樹活動を始め、今年度で19回を迎えました。
  なお、今年の植栽本数はブナを中心に600本、参加者は、遠く奈良県からの参加者も含めて約170名の参加がありました。

   
 
 開会式
   
   
 にかほ市役所・象潟庁舎で行われた開会式。約170名の参加者が班別に勢揃いです。鳥海山にブナを植える会の須田和夫さんは、「台風の接近のニュースが有り、この日が荒れることのないよう毎日祈っていた。曇り空だけれど雨が降らず良かった」と開会の弁。小さな子供もしっかり支度をして参加です。 
 
 植樹会場
   
 会場に到着です。植樹場所は以前キャンプ場として整備をされていたとのこと。カラマツやアカマツの木々の下に植えることになりました。 
   
 各班毎の班長が植樹の方法、留意事項を説明。熱心に耳を傾ける参加者の皆さんです。この班は、秋田市からバスを仕立てて総勢17名が駆けつけてくれた「先立の森里山保全ボランティアの会」の会員が中心です。 
 今回植樹に使用した苗木は、会員自ら育てた苗木が110本、秋田県森林技術センターから提供された苗木が100本、残りは苗木業者から購入したものです。
 
 苗木作り
   
  ブナは、実をつける年とつけない年があります。会では中島台のブナから種子を分けていただいています。今年はこの辺の実の成り方はまずまずとのこと。1万粒は確保したいとのことでした。
 写真は、中島台の結実の状況、木を取り巻くようにネットを張り落ちてきた種子を拾い集めます。
 
   
   
 (苗畑での作業風景:鳥海山にブナを植える会提供)
 会では、育林部の部員が播種から草取りまで作業を行い大切に育てながら、森に帰す準備をしております。ここで育てられたブナがみんなの手で植えられ、森を造っていきます。 
 
 植樹
   
   
  唐鍬などを使って穴を掘り、苗木を植え付けていきます。側には、下刈り時に間違って苗木を刈り取られないように目印の杭を立てて一丁上がりです。若い人たちもたくさん参加です。東北電力青年部の方々ということ。開会式で見かけた子供達もお母さんと一緒に植えました。
 
   
  各班毎に記念撮影です。
 
 お昼
   
   
  毎年恒例、秋田県南部漁業協同組合婦人部の皆さんの差し入れです。今年は、ホッケと赤エビのつみれに生わかめ、ナメコが入った鍋っこです。マイ箸・マイお椀の方も大勢いらっしゃいます。
 
 交流会
   
   
  お昼を食べながらの交流会、奈良県からお出でいただいた方、八峰町「海と川と空の塾」、「先立の森里山保全ボランティアの会」の山本会長など多くの参加者が感想を述べました。皆さん、この会が長く続いていることに敬意を表しておりました。
 
   
  交流会の席上、これまでの会活動が評価され各機関等から表彰を受けました。公益社団法人国土緑化推進機構からは理事長感謝状が、東北・北海道地区緑化推進協議会から緑化功労者表彰が、秋田県秋田県知事から平成25年度秋田県水と緑貢献賞が授与されました。
 
 3万本達成記念植樹
   
  今回の植樹地は、近年継続的に植栽されてきたエリアです。近くには2011年10月22日に達成した「30,000本達成記念植樹」の標柱があります。雪にも負けず、しっかり鳥海山の大地に根を下ろしています。
 来年は20年という節目を迎えるそうで、記念イベントも考えたいということでした。
 この会活動が長く継続することを期待しております。

モリエールあきた