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 6月14日、鳥海山にブナを植える会では2010年に植樹した場所の下刈作業と、昨年度植栽した木々への追肥作業を行った。森林を造って行くには、植栽したあとも生長を阻害する草や雑草木を刈り払ったりツルを切ったりと数年は手を掛けてやることが必要です。こういった作業を行うことによって木々は徐々に大きくなり、森を構成する住民として定着するのです。
   
  6月6日ごろ梅雨入りしたとみられる東北北部、作業日の3日前からぐずついた天気が続いている。鳥海山3合目付近の霊峰公園、当日は雨と強い風。雨天決行ということで取材に向かう。参加者が少ないのではと思っていたが、集合時間までに18名の会員が駆け付けていた。須田会長が本日の作業を説明、刈り払い班と追肥作業班に分かれる。
 
 2014.10.26の植樹会場で追肥
   
 今冬の雪を乗り越えたブナの苗木。追肥を行うとともに、雪の重みで傾いた目印の支柱を打ち直す作業も行っています。 
   
 植栽された数カ所を見て回ったところ、雪の被害で折れたものはほんの数本です。ブナは雪に強いと改めて感じ取ることができる。雪消えからわずか一月半で芯が立っている。こんなに生長したんだ。植樹活動に参加された皆さん、皆さんの植えた木々はこんなに元気に生長していますよ。 
 
 2010年植樹会場で下刈り
   
 
   
 下層の状況から、これまでに一度は下刈り作業が行われたものと思われた。雨の降る中、鎌で植栽木を誤って伐採しないよう慎重に作業を進めます。絡まっているヤマブドウのツルも外していきます。 
 
 姿を現したブナ。植栽4年目、厳しい自然環境の中でも生長している。雪による損害を受けたのは若干の本数のようだ。 
 
  今年で20周年を迎える「鳥海山にブナを植える会」。植樹した場所を継続的に管理する会員の皆さんの頑張りがこの会の発展を支えているのでしょう。会では、「秋田県水と緑の森づくり税」を活用して今年も10月25日に植樹会を開催する計画です。 また、11月8日には「設立20周年記念シンポジウム」がにかほ市象潟公民館で開催されます。秋田県立大学の蒔田明史教授が基調講演を行うこととしております。