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平成26年度秋田県水と緑の森づくり税活用 県民参加の森づくり事業
 
 森林(やま)をみんなで育んでいこう

 二ツ井宝の森林(やま)プロジェクト(代表 藤田孝一)では、森づくり税事業を活用して5つの活動を計画している。4月下旬の「ナメコ・シイタケの植菌活動」から始まり、6月の「森の健康診断リーダー養成研修会」、7月の「二ツ井小学校3年生との森林作業体験」が終了した。
 今回は、6月と7月の活動状況を紹介する。
 
  森の健康診断リーダー養成研修会
   
  晴天に恵まれた6月28日、能代市二ツ井町梅内の聚落会館に県北から県中央部で森林作業に従事している山の関係者が30名ほど集まった。
 講師は、矢作川水系森林ボランテ
ア協議会(愛知県)のメンバー4名である。
 矢作川水系は、自動車産業で有名な豊田市の上流に位置し、かつて大洪水が発生、川が氾濫して大量の木が流されて大きな被害が発生した。その原因は、手入れが行き届かず、林が暗く下層植物が生えないため、土砂が崩壊し易くなっていたためだった。
 当時の市長は、山の手入れの重要性を地元の古老から教示を受けたことから、健全な山に導くための方策を検討する協議会を発足させた。それ以来、間伐の大切さを進める活動をしてきている森林ボランティアグループである。
  午前中は室内にて学習会、午後は梅内部落林にて3班に分かれ実習を行った。
 
 林内に標準地を設定、①植生 ②樹高 ③直径を調べ、スギ林の密度管理図を使用して、成立本数が過密であるかどうかを判定した。
 その結果やや過密であり、間伐が必要なことが認識された。
  
 
 森林(やま)とともに地域で育む     二ツ井小学校3年生との体験学習
  二ツ井町はその昔、仁鮒営林署があり、天然秋田杉の産地として知られていた。その町にかつては7校の小学校があったとか。今は二ツ井小学校に一校に統合されたが、山には関心のある場所である。7月3日は小学生3年生49名の森林体験学習が開催された。
 
  当日晴天に恵まれ、スタッフも早めに現地で準備、元気な小学生を迎える。
 
  ちょっと難しいかったが植物名を学習、樹高、直径を測定、枝打ち体験、木の伐採作業を見学しました。
 
  最後はグループの代表の生徒さんの感想が述べられ、校長先生からも多種の生きものが生育する森のお話がありました。

 参加者募集
 二ツ井宝の森林(やま)プロジェクトでは、9月と10月にイベントが計画され、参加者を募集している。
 9月15日には「ロープウィンチを使った集材講習会」、10月30日は二ツ井小学校生徒との「モミジの植樹活動」である。
 9月の募集人員は15名となっているが、次にお問合せ願いたい。

 二ツ井宝の森林(やま)プロジェクト 事務局 船山 冨雄TEL090-7077-6492