本文へスキップ

平成26年度秋田県水と緑の森づくり税活用 県民参加の森づくり事業 
 
 梅雨の時期にもかかわらず、晴天に恵まれた6月26日、朝から気温が25度に達している。
 「森林作業体験交流会」は、首都圏と地域住民の交流を図ることを目的に、平成10年度から始まったもので、今年で15回を重ねる。市町村合併前の西木村が平成9年度から取り組んだ事業メニューの一つだった。首都圏住民と地域住民の交流促進を図る手段として、『一緒に森づくり』をキーワードとし、「にしきふるさと会」が積極的に参加したほか、村のホームページを見た首都圏で活動している幾つかの森林ボランティア団体も参加した。
 森林作業体験の会場は、かたまえ山森林公園などで行っている。首都圏からの参加者の7~8割はリピーターとのことである。
 市町村合併で角館町・田沢湖町・西木村が合併し、現在は仙北市に。旧町のふるさと会に呼びかけをし、「東京かくのだて会」、「東京田沢湖会」もこの交流会に参加している。
 なお、森林作業体験修了後、会場を移して交流会が開かれ、大いに盛り上がった。

 
   
 秋田内陸線上桧木内駅近くにある紙風船館、9時からの開会式にそなえて8時頃到着したのに、首都圏からの参加者はとうに集まっていて、顔なじみの人たちと再会を喜び合っていた。
   
 開会式、首都圏と地元の参加者が一緒になってそれぞれ班を組み勢揃い。今回は首都圏や県内からの参加者は約60名、地元からは約60名の人数。右の写真は第1班の皆さん、「東京かくのだて会」と「阪東ゼミ」、それに上桧木内の方々。この班は、刈り払い作業が中心です。 
   
 主催者である「仙北市ふれあいの森推進協議会」の伊藤和彦会長のあいさつ。“長距離の夜行バスで駆け付けてありがとうございます。・・・この森林作業活動が始まってから事故が発生しないか不安であった。参加される方々の多くはリピーターであり、15年の歳月はそれぞれ歳を重ねたことになり、危険度も高まっている。こういったことから交流活動は引き続き発展させていくが、森林作業をメインにしたこれまでの交流活動は今回が最後になるかもしれない” 
   
  門脇光浩仙北市長の歓迎あいさつ、“森林作業は危険が伴う。検討の結果、森林作業は今回で終了、メモリアルの作業としたい。交流を図る新しいスタイルを模索する。怪我の無いよう作業を行い、森林作業の思い出を皆さんの胸に焼き付けていただきたい。”
   
  本日の作業を指導する仙北東森林組合の皆さん。作業場所と作業内容、及び安全な作業をするための諸注意を伝える。
   
  チェーンソーの刃を研ぎ、作業の準備。森林組合の指導員は、伐採する木に印を付ける。雪により折れた木や大きく曲がった木、育ち遅れの木が伐採対象だ。この班の森林ボランティアは「瀬音の森」・「瀬音の森あきた」や県内の参加者、伐採に慣れた人が多いという。
   
 作業開始。地元の方の協力を得てチェーンソーを扱う。 
   
 この班の皆さん「藪さんチーム」は、刈り払い作業に汗を流す。 
   
 神奈川県などで活動している森林ボランティア団体「わの会」、みんなの力で森がきれいになっていく。休憩中は会話が弾む。 
   
 「瀬音の森」の黒沢和義さん、この会が始まったときからの参加者で、協議会のメンバーとしても貴重な助言を与えてきた。“一過性のイベントにしないで、継続して交流を深めていくことが大事”と主張してきた。協議会のメンバーとして裏方の仕事にも携わっている。作業では、扱い慣れた手つきでチェーンソーを操り、玉伐りや伐採を行う。
 行事の企画・運営に、森林ボランティアの方の意見を取り入れていくことによって、参加者の興味を引きつけ楽しむことができる。これが長く続くコツであろう。
 「瀬音の森」は、渓流釣り仲間の森林ボランティアとのこと。会は2010年に解散したものの、この交流会には最初から継続して参加している。今回も渓流釣りを兼ねての参加。前の日は山形で渓流釣り、明日はこの周辺でというお話でした。釣果が上がったことでしょう。 

 
 
作業も順調に進み見違えるようになった森林です。