![]() 名の由来、群生場所、採り方、若芽、料理、栄養価が高い葉、繊維、和え物、保存、薬効、写真館 |
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シドケと並びブナ林を代表する山菜で、とりわけ秋田では人気が高く「山菜の女王」と呼ばれている。大きく伸びたアイコは、全草に鋭い刺があるのが最大の特徴で、素手で触ると悲鳴を挙げるほど痛い。深い山地の沢沿いに群生している。トゲがある姿からはとても想像できないほどクセがなく、万人向きの美味しい山菜である。 | |||||||
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![]() 深山に生え、刺(トゲ)で刺すことから深山刺草(ミヤマイラクサ)。秋田では、「ミヤマイラクサ」と言っても通用しない。100%愛情を込めて「アイコ」と呼ぶ。その名の由来は、アイヌ語説で、「アイ」は「刺」の意味、コは愛称。他に和え物としての「和えコ」がアイコに転訛したという説もある。 |
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![]() ブナ帯の谷・・・沢の近くの日当たりのよい腐葉土が堆積した所に群生する。しばしばシドケと混生するが、沢沿いの半日陰になっている斜面の上部にシドケ、斜面下にアイコが群生する場合が多い。 |
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▲シドケとアイコの混生 | |||||||
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▲ニリンソウが咲けば、アイコとシドケが生えてくる(上の白い花がニリンソウ) | |||||||
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![]() イラクサは全草に細かい刺があり、その刺にはヒスタミンを含んでいる。不用意に素手で触ると、痛く、痒くなるので、必ず軍手をはめて採る。腐葉土が厚い所では、土中に入った茎の部分は意外に深い。できるだけ深い根元から採取するには、手前に折り返すように折り採るのがコツである。 |
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▲アイコの若芽・・・萌え出たばかりのアイコは、皮をむかずに食べられる | |||||||
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▲茎が伸びて旬を過ぎたアイコ 茎が伸びて葉が大きく開くと、根元側からかたくなるが、茎の上部は十分食べられる。茎をつかみ、自然に折り取れるところから折り取る。 |
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![]() 一般に茎を利用するが、葉の方が栄養価が高いので、捨てずに利用するのが大事なコツ。葉は味噌汁の具、天ぷらに。たくさん採れたら、葉を冷凍保存し、後で各種料理や炊き込みご飯に入れると美味しい。 茎のおひたし、和え物、酢醤油、あんかけ、粕和え、磯まき、すまし汁、卵とじ、油炒め、粕漬け、みりん漬け、一夜漬けなど。 |
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▲栄養価が高いアイコの葉 | ▲葉は味噌汁の具、天ぷらに | ||||||
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![]() 塩をひとつまみ入れた熱湯に根元からゆっくり入れる。沸騰は一旦鎮まるが、再び沸いたら、手早く冷水にさらす。一本一本皮をむいてから適当な長さに切り、マヨネーズやかつお節をふりかけ、醤油をつけて食べる。 |
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▲アイコの皮はかたいので、茹でて水にさらしてから皮をむく ![]() 茎の繊維が強靭で、昔はこれを利用し布を織った。アイヌは、イラクサの繊維から織った布や着物をレタルペ(白いもの)と呼んで珍重していた。ヨーロッパでは、古くは第一次世界大戦下のドイツで、大規模な、イラクサの加工産業が発達したほどである。 |
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![]() おひたしに一工夫加えた調理法が和え物。酢味噌和え、ゴマ和え、豆腐を使った白和え、辛子と醤油を混ぜた辛し和え、クルミやピーナッツをすって和えたものなど。 |
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![]() 1週間程度の保存・・・新聞紙にくるみ冷蔵庫の野菜室に入れていけば、10日間ほどは保存できる。 長期保存・・・葉も茎も冷凍保存OK。熱湯にくぐらせて冷水につけ、小分けにして水を絞り、急速冷凍する。 |
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![]() ビタミンC、カルシウム、ミネラルなど栄養価が高いが、茎よりも葉の方が栄養価が高い。葉を味噌汁などに利用するのがベスト。リューマチ、関節炎、小児のひきつけ、腰痛、神経痛、整腸。漢方では、蕁麻(じんま)と呼ばれる。 |
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アイコ写真館 | |||||||
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参 考 文 献 | |||||||
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