山野の花シリーズ103 カラスノエンドウ、ヒメハギ
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- カラスノエンドウ(烏野豌豆、マメ科)
日当りの良い野原や田の土手、畑など、至る所に生える。秋に芽生えて冬を越し、春になると急激に伸びる。葉の先端は3つに分かれた巻きひげとなって絡みつき、付け根からは蜜を分泌する。この蜜にアブラムシやアリ、テントウムシ、スズメバチ、アシナガバチなどが集まってくる。ピンク色したチョウチョ形の花を咲かせ、ハナバチやチョウたちがやってくる。昆虫を観察するにはオモシロイ野草である。本州から沖縄まで広く分布。
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- 名前の由来・・・マメが食べられ、野に生えることから「野豌豆(ノエンドウ)」。またスズメノエンドウより大きく、10個ほど入った莢は熟すと黒くなるので、スズメより大きい黒い鳥≒「烏」に見立てて、「烏野豌豆」と書く。
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- 茎葉・・・茎は細くて毛がなく、葉は3~7対の小葉からなる。小葉の先は凹み、頂小葉が巻きひげとなって絡みつく。巻きひげが伸びないうちの若い茎は、天ぷらや和え物にする。
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- 花・・・2年目の春、チョウチョみたいなピンク色の花を賑やかに咲かせる。旗弁が大きく立ち上がって昆虫に花の存在をアピールしている。その下に前方に伸びる2枚の翼弁があり、それに挟まれて袋状に閉じている2枚の舟弁の中に雄しべと雌しべがある。蜜は、雌しべの付け根にある。
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- 豆果・・・毛がなく、中に5~10個の種子が入っている。莢は黒く熟し、晴天の日にねじれて割れ、種子を激しく弾き飛ばす。若いサヤは、かき揚げや油いために。
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- シービービー遊び・・・若い果実の両端を切り落として笛を作ると、「シービービー」と鳴る。
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- 花外蜜腺(かがいみつせん)・・・茎から葉が生える基部に蜜を出す特別な器官をもっている。その蜜腺にアブラムシやテントウムシ、アリ、スズメバチなどが集まってくる。
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- 花と昆虫・・・主な花粉媒介者・ハナバチ類が頭を旗弁の下に入れて脚で翼弁をぐっと押し下げると、翼弁と組み合っていた舟弁の上の縁が開き、中から雄しべと雌しべが出て来てハチの腹側に触れる。こうして花粉は、ハチに渡され、雌しべはハチから花粉を受けとる。
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- ヒメハギ(姫萩、ヒメハギ科)
鳥が飛び立つような独特の花の造りをしていることから、独立したヒメハギ科に分類されているが、種類は少ない。寒風山など山野の日当りの良い草原などに生える。木のように見える硬い茎を地面に這うように広げる。葉は互生し、茎の根元近くになるほど小さくなる。花は、長さが1センチ以下と小さい。日本全土に分布。
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- 名前の由来・・・花がハギに似ており、全体が小さいことから、「姫萩」と書く。
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- 茎葉・・・茎は根元で枝分かれして地面を這い、上部で立ち上がる。葉は、常緑で互生する。
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- 花・・・花弁は3枚で、合着して筒状になり、下の一枚の先が房状になる。ガク片は5枚のうち2枚が大きく、左右に開き花弁状に見える。
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| 参 考 文 献 |
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「夏の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「山菜ガイド」(今井國勝・万岐子、永岡書店)
- 「身近な雑草のふしぎ」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「うまい雑草、ヤバイ野草」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「里山のつる性植物」(谷川栄子、NHK出版)
- 「花の顔 実を結ぶための知恵」(田中肇、山と渓谷社)
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