山野の花シリーズ104 オオイヌノフグリ、フラサバソウ
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- オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢、オオバコ科)
西アジアからヨーロッパを経て1887年頃に渡来した帰化植物。今では、全国的な雑草となっている。茎はよく分岐して横に広がる。早春、花が満開になると、青い星を散りばめたように美しい。花は、日があたると開き、夜には閉じる。あまり花のない早春に咲き、良く目立つ花は虫を誘惑する虫媒花。しかし虫が来なかった花は、何と自家受粉するというスゴ技を持っている。だから確実に種子をつくることができる。さらに実は熟すと十数個の種子を地面にこぼし、泥と共に靴の裏などについて新しい場所に運ばれ、日本中に広がった。
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- 名前の由来・・・タチイヌノフグリに比べて大きく、花の後の実の形が雄犬の陰嚢に似ていることから、「大犬の陰嚢」と書く。
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- 茎葉・・・茎はよく分岐し、横に広がる。葉は、卵状楕円形で鋸歯がある。下部は対生、上部は互生する。
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- 花・・・長い花柄を出して青色の花を1個つける。花冠は4裂し、上部の3片がやや大きく色が濃く、1片は小さく色が薄い。雄しべは2個、中心に雌しべは1個。
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- 葉と花・・・早春から初夏まで花序を伸ばし、葉1枚に花1個の種子生産ユニットを可能な限り増築する。
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- 花と昆虫・・・蜜は、花の中心部の白い毛の中にある。白い花粉を出す葯は雄しべの柄にT字形についていて、掃除機の吸い込み口のように訪花昆虫の体にぴたっと押し付けられる仕掛けになっている。
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- 花粉の媒介者・・・他の花が少ない早春、訪花昆虫の貴重な栄養源になっている。主な花粉の媒介者・ハナアブとハナバチ類は、花の中央の白い部分の蜜腺に頭を突っ込むようにして吸蜜すると、体に花粉がつく。
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- 自家受粉・・・花に虫が来なかった場合、雄しべが内側にカールして、自分で雌しべにくっつき自家受粉する。
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- フラサバソウ(オオバコ科)
ヨーロッパ原産の帰化植物。道端や林、空き地などにひっそり咲いている。オオイヌノフグリに似ているが、花は小さく控えめで、茎や葉に白い毛がフサフサと生えている点で見分けられる。全体になよなよした印象で、茎は細く上には伸びず、地を這うように広がっていく。花の後にできる実は、丸っこく、4筋のくびれが見られる。中に3~4個の種が入っている。
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- 名前の由来・・・江戸時代の終わりころに日本で植物研究をしていたフランス人・フセンチェットとサバチェルを記念して命名された。
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- 葉・・・ほとんど互生し、広楕円形で2~4個の鋸歯がある。
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- 花・・・淡い青紫色の小さな花をつける。花弁は基部で合着し、ガクは膜質で縁に著しい毛がある。花はごく小さいが、小型のハエ類が蜜を求めてやってくる。
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| 参 考 文 献 |
- 「食草・薬草・毒草が分かる野草図鑑」(金田洋一郎、朝日新聞出版)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「夏の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「山菜ガイド」(今井國勝・万岐子、永岡書店)
- 「身近な雑草のふしぎ」(森昭彦、サイエンス・アイ新書)
- 「山渓名前図鑑 野草の名前/春」(高橋勝雄、山と渓谷社)
- 「野に咲く花の生態図鑑 春夏篇」(多田多恵子、ちくま文庫)
- 「子どもと一緒に見つける 草花さんぽ図鑑」(永岡書店)
- 「見わけがつく野草・雑草図鑑」(山田隆彦、成美堂出版)
- 「花の顔 実を結ぶための知恵」(田中肇、山と渓谷社)
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