山野の花シリーズ106 チョウセンキバナアツモリソウ・・・
INDEX チョウセンキバナアツモリソウ、アツモリソウ、ホテイアツモリソウ |
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- チョウセンキバナアツモリソウ(オガノアツモリソウ、ラン科)
国内では男鹿国定公園内だけに自生し、絶滅危惧種1A類及び国内希少野生動植物種に指定されているラン科植物。別名「オガノアツモリソウ」とも呼ばれている。1980年代から大量盗掘が相次ぎ、1998年には自生地の株数が約50株まで激減。2000年、「男鹿の自然を見つめ直す会」を立ち上げ、巡回啓発活動を続けているほか、環境省の依頼を受けて、男鹿市真山神社近くに観賞用の花壇を造成し、保護増殖活動も行われている。
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- 花の特徴・・・黄色をベースにしたキバナアツモリソウとは違い、白地に紅紫色の斑点があるのが特徴。
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- 生育分布・・・冷温帯から亜高山帯までの草原や疎林内に生育する。アラスカや中央シベリアなどの高緯度地域では標高1,000m付近から見られるが、ヒマラヤ・中国南西部などでは標高4,100m付近に生育している。国内では秋田県男鹿市内の灌木に囲まれた草地にのみ生育する。
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- アツモリソウ(敦盛草、ラン科)
中部以北から北海道の限られた山地の草原に自生する。盗掘によって数が激減し、姿を消した地域も少なくないという。秋田県では、残念ながら絶滅種になっている。球形の唇弁の上部に穴があり、そこから昆虫たちが出入りする。横から唇弁を抱くように2枚の花びらを側花弁という。
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- 名前の由来・・・球形に膨らむ唇弁を、平敦盛の背負った母衣(後方から流れ矢を防ぐ武具)に見立てて、「敦盛草」と書く。
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- ホテイアツモリソウ(布袋敦盛草、ラン科)
山地に生えるアツモリソウより花の色が濃く、唇弁が丸く横に長いのが特徴。本州の関東地方、中部地方の亜高山帯の草地に生える。
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- 名前の由来・・・アツモリソウより大きく横に膨らむ唇弁を、布袋(ほてい)和尚の太鼓腹に見立てて、「布袋敦盛草」と書く。
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- 葉・・・長楕円形の葉が3~5個が互生し、基部は短い鞘になる。葉や茎に毛がある。
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- 花・・・濃い紅紫色。上から見ると丸く、アツモリソウより横に長い。側花弁は先が尖り、唇弁を抱くような形になる。
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| 参 考 文 献 |
- 「チョウセンキバナアツモリソウ概要」(2015年1月、環境省)
- 「男鹿半島におけるラン科植物の保護について」(秋田森林管理署男鹿森林官)
- 「チョウセンキバナアツモリソウ(オガノアツモリソウ)保護保全について」(男鹿の自然を見つめ直す会)
- 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「山渓名前図鑑 野草の名前/春」(高橋勝雄、山と渓谷社)
- 「山渓カラー名鑑 日本の高山植物」(山と渓谷社)
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